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COUNT ME IN 魂のリズムのhoopのレビュー・感想・評価

COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)
3.3
現代のドラムセットによるプレイスタイルをつくったベニー・グッドマン・オーケストラの「ジーン・クルーパー」のドラムからはじまる。
アメリカの音楽の基本はジャズによるダンスミュージックと思うとドラムがつくるリズムが重要になる。だから今回出演するロックのドラマーもジーン・クルーパーを尊敬するのは当然なのだろう。
さてこの映画、19人のドラマーがドラムに対する想いを綴ったもの。初めてドラムセットを買ってもらった興奮や、憧れのドラマー、プレイスタイルについて語っている。
以前scholaで幸宏さんがチャーリー・ワッツの言葉として「これほどプリミティブに、鳴らした人の個性が出る楽器はない」と紹介していた。
この映画、その個性をもっと素人にも分かるように説明してくれれば良かったのにと思った。
例えばチャーリー・ワッツの「ハイハットを抜く」という叩き方についても、スネアを叩く時にハイハットを叩かないと説明しないと、何のことだか分からない。
スチュワート・コープランドのレゲエに影響を受けたバックビートとダウンビートの関係も具体的に教えてもらいたかった。
もちろんドラムについてよく知らなくても楽しめる点はあるが、出演者を減らしてでも、より知識となるドキュメンタリー映画になれば良かったのにと思った。
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