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悪は存在しないのhoopのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0
ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した濱口竜介監督の映画ということで鑑賞。
音楽家の石橋英子からの依頼で始まった映画のためか、映像と音楽の関係に独特な印象を持った。映像に音楽を合わせるのではなく、音楽に映像を合わせるからできた映画。
美しい森の映像にデジタルなシンセの音をあてる。それは自然と人との対立を暗示しているのか。
人は自然を支配しようと開発を繰り返してきた。環境を破壊し、数々の動物を絶滅に追いやった。そして時々しっぺ返しを喰らう。自然は無慈悲で無情だ。でも悪意はない。
最後のシーンは開発者と自然と、その間を揺れ動く人との葛藤なのか…。もう一度観てその真意を確かめたくなる映画。
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