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告白 コンフェッションのJPのレビュー・感想・評価

告白 コンフェッション(2024年製作の映画)
2.9
▼サクッと見れるブッ飛び密室劇!
この尺の映画でしかできないことをやってる!それだけでこの脚本と企画だったら100点満点に近いのでは?

まず、終始めちゃめちゃ画が暗い!予告編で見た以上に画面がずっと暗くて、これは家で見るとなかなか意味不明な映画になってしまうのでは?逃げられない暗闇の映画館でこそ見るべき作品!

▼ヤン・イクチュンのカタコトに表れる、不条理劇
「オレノコトハオイテイケ!」とか「ナニモカンジナイ…」とか「オマエモ!ツミヲ!コクハクシロ!」とか、終始ヤン・イクチュンのセリフが聞き取りづらい。というかもう挙動がおかしい。ちゃんと挙動がおかしい理由は物語上あるのだが、それにしたって怪しさMAX。怖いを超えてただ心配な奴。
本音を言う時は本国の言葉を喋ったり、浅井(生田斗真)が話し合おうとするものの取り合ってもらえなかったり、圧倒的他者、というか「異人」としてのヤン・イクチュンは怖い。原作通り日本人同士の設定だと、ここまでディスコミュニケーションなのは、雪山の密室や殺人の告白以上に何かありそう…と邪推されてしまう可能性もあった。だからこその設定改変だったのかなあ…とも思う。
もはやノイズとも取られかねない、カタコトの台詞まで含めて、今作を「ディスコミュニケーション不条理劇」として楽しめたら、勝ち!

▼余談(微ネタバレ含む)


腹ペコ(マキシマム ザ ホルモンファン)としては、入場者特典の歌詞付きクリアファイルのためだけでも十二分に行く価値のある映画だった。なんてったってホルモンの未発表の新曲がフルで映画館の爆音で聴けるというご褒美が最後に用意されてるんだから、どれだけ映画のオチが微妙でも、画面が暗かろうと、エンドロール見れたらもう御の字。ごちそうさまでした!
(エンドロール、出演者が少なすぎて、名前の出方とかめちゃめちゃカッコよかった。全然流れていかないスタッフ&キャストロール。笑)

で、今回の新曲「殺意VS殺意(共犯:生田斗真)」の「共犯」とはよく言ったもので、「featuring」の意味だけでなく、本作の大ネタバレも含めたダブルミーニング…だったってこと…だよね?!うまい!
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