悪魔の子ダミアンはいかにして生まれたのか。トラウマ映画『オーメン』のエピソードゼロ。
ダミアン役の子役の顔面が本当に悪魔が宿っているようにしか見えなかったのが懐かしい。前日譚ということで怖い怖いダミアンを拝むことはできず残念でしたが、ネル・タイガー・フリーという素晴らしい収穫があったので観て良かったです。彼女の女優魂にはただただ感服。ピュアで透明感のある修道女から一転、終盤はどエライことになります！もはや怖いを通り越してカッコいい！あのジョジョ立ちには惚れた！
ルームメイト役のマリア・カバレロ、当時のダミアンを思わせるイカツい目が印象的なニコール・ソラスも良かった。女優陣が皆好印象でした。
ただ『オーメン』印の"嫌な死に方"レパートリーがちょいと地味に感じました。有名な｢避雷針ブッ刺さり｣のリブート版を冒頭にいきなりドカンと持ってくるのは良いのですが、地味なうえにCG頼りになっちゃってたのが残念。。ここオマージュするなら『ホット・ファズ』ぐらい豪快にいかないと笑。首吊りもCG炎がプラスされちゃってて、、なんだかなー。あと激痛を伴う出産シーンにモザイクがかかっちゃってましたが、あそこもっと何とかならんかったのか。。あれなら上手く隠して撮ってくれてた方が良かった。作り手の意図しないところで映画が加工されるのはやっぱり嫌ですな…『ニンフォマニアック』でモザイクなしの壮絶な堕胎シーンを観てしまってるのでより見劣りしてしまった。女優の痛がる演技が凄まじかっただけにもったいない。。
怪奇現象の演出も嫌いじゃないですが、、既視感がありありで『インシディアス』や『死霊館』などジェームズ・ワンっぽさが充満してるうえにCG使いまくりなので、残念ながら｢コレじゃない感｣が残ったまま終わってしまった。
文句垂れてますが、何度も言うように女優の功績はすごくて見応えあり。あと、ある場面で『オーメン』のトラウマテーマ曲がかかり出したときはめちゃくちゃアガった！！一見の価値ありです。
📖パンフレットの感想📖
とても充実した内容になってます。
6ページにわたって『オーメン』シリーズ紹介されてるのがアツい。さらにはトラウマテーマ曲についての解説に、サタニスト・ヨシキをはじめとした映画ライターたちの濃厚コラムもギッシリあります。ネルたち女優陣のオフ写真とかあっても良かったかな。マリアやニコールのプロフィールも入れてあげて！
