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アダムス・ファミリーのinazumaのレビュー・感想・評価

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)
4.3
めっちゃ楽しい。
不気味で好戦的で、周りと価値観ズレまくりで、先祖にも極悪人や変態とロクなのがいない愉快なアダムス家の皆さんがとにかく愛おしい。一途な家族愛がギャップもあって素敵です。
子供愛をひしひし感じる"血まみれ学芸会"のシーンがいちばんお気に入り。なんて微笑ましいんだ。
先日観た『アイアンクロー』で「家族という名の地獄」を味わったからか、アダムス家の(見た目は地獄からの使者みたいですが)溢れる家族愛からくる安心感がとても心に残りました。家族愛はエリック家も負けてはいませんが。

ぱっと見ティム・バートンっぽいですが、監督は傑作『メン・イン・ブラック』シリーズのバリー・ソネンフェルド!本作がデビュー作ということで、オープニングのタイトルクレジットのフォントが『メン・イン・ブラック』と一緒だったり、ハンドの存在は『メン・イン・ブラック3』でボリスが手から出す寄生虫を思わせるものだったりと、どことなくMIB感が醸し出されていました。

ベテラン俳優に怪物メイクを施し、心に残る"怪演"を披露させる点も素晴らしい。『メン・イン・ブラック』のヴィンセント・ドノフリオは超最高でしたが、本作のクリストファー・ロイドも超最高!完全にメイクで身を包んでいますが、目、声、動きといたるところからロイド感が溢れ出ていて、もはやメイクが薄く感じた!なにかしらの博士の印象しかなかったので、今回の豪腕坊主はとても新鮮でした。
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