フランス映画祭にて。
6歳の少女とナニーの疑似親子物語。
父と暮らすクレアとナニーのグロリアはとても親密でまるで母子だが、グロリアがカーボベルデに帰らなければならない現実的な問題に直面。
別れの辛さを軽減させるためにも父は一夏だけクレアが会いに行くことを許してくれる。
二人の姿が本当にほほえましく、でもただ優しいだけではなく、躾はきっちり叱るときは叱る、クレアにとっては母親と変わらない関係だった。
そんなクレアが現実を知る。自分だけのママではない。グロリアにはグロリアの生活がある。
幼いなりになんとか理解はしようとしただろうが、やはりそこはまだ子供。
嫉妬はするし気を引くために悪さはするし。
子供あるあるが満載、ナニーと子供の関係のみならず、一人っ子が新たに妹弟が出来たときに表す「ママを一人占めしたい」あの様子に似ていた。
大好きなナニーとの関係を子供視点で、温かく(子供には)ほんのり厳しい現実を描く映画だった。