「π パイ」を再鑑賞してみた。前に観たのは通常版。なので、今回はデジタルリマスター版がアマプラにあったので何となく気にはなっていたのだ。
でも、モノクロ映画やよね。確かに、綺麗と言えば綺麗やけど、そこまでデジタルリマスターの恩恵は感じられないような気がしないでも…なんて。
だけど、テレビ2台で同時に流すと、その差は歴然なような気がする。そんな、贅沢なコトは出来ないけど。でも、白と黒の世界なだけにシンプルに考えると逆に鮮明な画質のような気がしてきた。
ところで、白い部分に字幕が重なると単純に読みづらいよね。白シャツ、白ヒゲ…何かと被るのだ。不親切とまでは思わないが単に読みづらいと言いたいだけ。
えっと、前に観たのも相当に昔。難解な映画としか覚えてはいないが再び触れてみたい気にすらなり得た。そんな、ダーレン・アロノフスキー監督のデビュー作品。
だけど、今観ても私の思考回路では、きっと理解出来へんやろうね。キッパリ。大きな声では言えないが、その自信は大いにあるのだ。
にしても、歪な世界観…過ぎひん。久々に観たけど、カルト過ぎる内容に驚かされる。ふぅん、でもこの圧倒される画のパワーは何なのか。ワケわからんなりにも引き込まれてしまうのよね。
キーワードは何だろう。
やっぱ『216文字』なのかな。
実は、この数字の持つ意味も何となくにか理解していない。だけど、妙に惹かれてしまう展開でもある。考察したり解き明かそうなんて気力は微塵もないけど。
ちなみに、テイストは違えど塚本晋也監督の「鉄男」を観たトキと近い感覚が走る。お互い白黒で画に力強さがあるからかな。一般受けは皆無でマニア向けな作風だが、一見の価値はあると感じる今日この頃。