矢吹健を称える会

正義の行方の矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

正義の行方(2024年製作の映画)
3.3
 ところどころスタッフの声が聞こえる。その場その場で態度を変えているのかもしれないが、基本的には、「シロ派」つまり弁護側に寄っているように私には思えた。中立が理想の姿勢だとすれば、ちょっと寄りすぎ、とも。とはいえ、警察関係者などの意見もバランスよく描かれていると思う。「(弁護士は)足をひっぱるのが仕事」などといったスリリングな発言も出てくる。
 そんな中で、新聞記者たちと、その取材過程で登場する人物が(グレーな領域にいることを自覚している点も含め)みな魅力的。単純に顔が良いのだが、照明もこのパートだけやたら力が入っている。