このレビューはネタバレを含みます
●ファッション業界と『環境』『社会』との関わりを描いたドキュメンタリー。
●前半は衣料と環境問題の関係を前面に押し出してる。
●後半はトップデザイナーのお仕事ムービーの様相を呈する。
●終盤でパリコレを観ることも出来る。
●前半の『ケニアの現状』がかなりインパクト大だった。先進国で(売れずに)廃棄された服がケニアに持ち込まれる→そこでも(リサイクル出来ない物も含めて)売れ残る→ケニアでゴミの山…って流れも知らなかった。本当に『山』になってるから。
●世界で作られる服の75%が廃棄されてる…って数字(出所がどこかよく分からんけど)が、かなりショック。
●その現状を見に行ったトップデザイナー・中里唯馬が、この現状を何とか出来ないか…と試行錯誤して、2023年のパリコレに臨む…ってのが後半。
●色々知らないコトが多かった。勉強になった。
●干魃の続くケニア北部を訪れ『衣服の"オリジン"を見れた』と素直に感動する中里さんの笑顔は、見てるこっちとしても微笑ましかった。
●別に共産主義者じゃないけれど、資本主義と環境問題って、やはり『擦り合わせ』が難しい気がする。
●ファッション産業って、石油産業の次に環境負荷が大きいらしい。知らんかった。
●パンフレット作られてないのが残念。
●とりあえず、大して着ない新しい服を買ったりするのはやめよう、と思った。服のセンスをダサいと言われても『俺は環境に配慮して同じ服ばっかり着てるんだ!』と強く訴えて行きたい。