みむさん

日本のシドニー(仮題)のみむさんのレビュー・感想・評価

日本のシドニー(仮題)(2024年製作の映画)
1.8
フランス映画祭にて。

エリーズ・ジラール監督作は過去2作観ているが、今回はちょっと。苦笑いするくらいな酷さ。
イザベル・ユペール、アウグスト・ディールが出ているからなんとか観たって感じ。アウグスト・ディールが出てなかったら間違いなく★1。
体感時間激長。

日本人のお辞儀の応酬はもはや外国人から見たらただの笑いのネタだってことをはっきり示してくれたのは良い。実際によくネタにされているし、どう見ても滑稽な光景。

イザベルが演じる未亡人作家シドニーが仕事で日本に来たら亡き夫の霊を見るようになる、って話。
伊原剛志は日本の編集者溝口役。

まあとにかくいろいろ酷かった。亡き夫アントワーヌの霊とシドニー、お互いが忘れられない/成仏できてないわけだから、もっと感情的なドラマなのかと思いきや、アントワーヌはほぼ「ネタ」のように登場しては消えるだけ、溝口はシドニーに惹かれていくようだがその感情の変遷はほとんど描かれず、唐突に結ばれた感があり(良かれと思ってやってるだろうその描写も全く機能せず)。

なんだこれ…とビミョーな気持ちのまま終わった。

映像も演出もプロが作った映画とは思えなかった。
合成モロバレな陳腐な映像にも苦笑いしてしまった。

電車の中の爆睡おじさんとして市山尚三氏が出ていた。

これを日本で劇場公開するのか……
(もっと他に公開すべき映画はあるだろうよという気持ち)