このレビューはネタバレを含みます
アニメーションとしてのクオリティ、58分間という時間で上手くまとめられたストーリーは流石だと感じた。又、様々な事をする時間を犠牲にしてでも1つの物事にひたすら取り組む人の背中は美しい。そう感じさせてくれる作品に感じた。
ただ個人的にストーリーに関しては乗り切れなかったのが正直な感想。乗れなかった理由を考えてみた。短編映画はやはり難しい、1時間という短い時間の中では登場キャラクターへの思い入れを構築することが出来なかった。
京本が大学に乗り込んできた犯人に殺された後に藤野が後悔し、ifの世界線が描かれるがこれは漫画やアニメといったフィクションだからこそやり直せる、ある種の魔法であり夢や希望を描くことができる。大学に乗り込んできた犯人の言動からも京アニの事件を連想するが夢や希望を創りづけた京アニ事件の被害者への弔いを感じさせる。