なかなか感情を整理、あるいは理性的に対処するのが難しい映画だと思う。
江口のりこは当て書きなんだろうか、ピッタリ過ぎて怖いくらい。
これは言い方、捉え方によっては、悪口に聞こえてしまう心配もあるが、、
まだ何も起きていない普通の主婦の日常。家が隣接している義母のゴミを毎日出してあげる、買い物をする、当たり前の日々の暮らしが映し出されるが、これが幸せそうに見えない、何か不安にさせられてしまう。何とも不思議な女優さんだ。
彼女の身の回りの不審なこと、、
それもあるだろうけど、中盤起こることは、そんなものも吹っ飛んでしまう超ド級の衝撃だ!
彼女は悪くない。ちっとも悪くない。
こりゃ夫が悪い!さらに義母が悪い!
いつも優しいお婆ちゃん役が多かった風吹ジュンが本当にいやーな一言を放つ意地悪な義母を好演。上手い人は良い人も悪い人も演じられるんだね。
あんなことがあったら、あんなこと言われたら、そりゃ乱暴にも、狂乱にもなるよ。
(ちとやり過ぎだけど)
でも、その後、夫から決定的な一言をぶち込まれる。んん、きつい😓
それに対しての江口のりこのリアクションが凄い。
孝太郎!あれを言っちゃ、、、あかんけど、、ちょっと分かる気も、、
いや、あかん、彼女は悪くない💦
可哀想な主婦、彼女はどこへ行く、どこへ行けるのか、
だけど、観客たしては、ドラマに掴みどころがなく、共感やシンパシーが湧いてこない。もちろん江口のりこは悪くないんだけど、、、
けど、、が多い締まりのないレビューになっちゃったけど、強いて江口のりこ演じる主婦に対して言うとしたら、
彼女は石鹸作りの講師をやり、SNSをチェックし、善き妻、善き嫁になろうとつとめてきた。
でも、そこに中身はあったのか、魂は入っていたのか、
外見の良さ、見立ての良さだけを求めてしまってはいなかったのか、、
機会があったら原作も読んでみたい。
映画としては低空評価ですみません。