松岡茉優

土砂降りの松岡茉優のレビュー・感想・評価

土砂降り(1957年製作の映画)
4.2
通してみると沢村貞子の話なのに岡田茉莉子パートがとても素晴らしかった。向かいのデスクに座る佐田啓二の花瓶に花を入れたり、ウジウジする佐田啓二の手を取り、ビールグラスを倒したり、タバコがなくなった佐田啓二に向かってタバコを投げる!
なんて素晴らしいんだ。もう岡田茉莉子の一連の所作だけでも満足。神戸に出てからの色っぽさたるや。美の結晶。神。
昔から温泉宿(今で言うとこのラブホ?)にはいろんな客が来ていたと思うと笑える。パン助に振られたおっさんの下りが好き。
親のせいで息子、娘が厄介被る話は観てて辛い。山村聰の役は佐野周二で観たかったかも…。松竹的な家庭的エンドで良かった。
松岡茉優

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