178分という長尺かつ、西部劇らしいガンアクションというのは意外と少ないものの、脚本が見事なので終始面白い
オープニングの演出だけで、いかにセルジオ・レオーネ監督が卓越したセンスの持ち主だったのかよく分かる
クリント・イーストウッド&リー・ヴァン・クリーフという存在感抜群の役者を差し置いて繰り広げられるイーライ・ウォラックの1人芝居に惚れ惚れする
"善玉"、"卑劣漢"、"悪玉"という分かりやすい文字と、それぞれの性格に合ったシチュエーションでサラッと登場人物を紹介するのも良い
そしてエンリオ・モリコーネのスコアが見事、というかこの音楽が無ければこの映画は成り立たない
"昔のイタリア映画のセンスには、今の映画が束になっても敵わない"という持論は生涯変わらないと思います