どーもキューブ

部屋 THE ROOMのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

部屋 THE ROOM(1993年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 白と黒の「部屋」


 2010年3月8日 12時21分レビュー。

 

1993年作品、編集脚本監督園子温。

ブラックアンドホワイトの綺麗な映像。

麿赤兒扮するデカい殺し屋が灰色の空間に存在する。

それを見つめる我々。

超長廻しの本作。

コンセプチャルな硬いノーパンダウンな画面。

まるで挑発しているかのような画面。

次を求める忍耐と動揺。

ふてぶしくいすわる麿さんの顔面。

一方第二の主人公、冷たそうな不動産屋店員、洞口依子。

簡潔、
無口、
なびく髪、
幼い表情小さい口。

スリリングな「沈黙」は次への「二人」。

次への「部屋」へ我々を導く。

移動をまるまるみせつける。

電車内の変わる景色、不快なノイズのような風が画面を通る。

男の過去、男と洞口さんの行方はどんな「部屋」へ導かれるのか?

チョイ役で脚本家の内田栄一さん、

佐野史郎さんでてます。

見る人によっては

「耐えられない」

かもしれません。

自分には白と黒の海のきらめきがひかり、この男の「部屋」の旅はなかなか面白かったです。

ラストクレジットのシンプルなドラム音にさぶいぼがたちました。

殺し屋の目指す白と黒の「部屋」とは?


追伸

洞口さんがなんか黒沢清監督「ドレミファ娘の血がさわぐ」の頃を彷彿とさせて良かった。

勿論全編どうだといわんばかりの麿さんもグーでした。
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