ヨルゴス・ランティモス監督最新作。
配信に落ちて来るのはや。
前作『哀れなるものたち』がかなりポップな作品だったことからの揺り戻しか、すんげぇランティモス色の強い仕上がり。
ということで基本的に不穏・不気味・意味不です。
作品テーマとして「支配と被支配」「被支配への安寧」みたいなところがすぐ感じ取れるが、そのテーマだけだと超絶分かりやす過ぎるというか、ある意味陳腐というか。
なので本作、そのテーマ性を訴えたいというよりも、そうしたテーマを題材に据えたナンセンス・コメディー作品として観るのが一番効果的に楽しめるような気がする。
やっぱなんだかんだランティモス監督は「映画撮るのうまうまマン」なので、ナンセンスなんだけど悔しいかな作品自体は超面白いんだよな。
三章とも、どの章も面白かった。
映画体験としての満足度があった。
それにしても、『シヴィル・ウォー』を観たこともあり、ジェシー・プレモンスの個人的
評価が爆上がり中。ほんと良い顔してやがります。
ということで、結果して期待通りの作品でした。