かすとり体力

憐れみの3章のかすとり体力のレビュー・感想・評価

憐れみの3章(2024年製作の映画)
3.8
ヨルゴス・ランティモス監督最新作。
配信に落ちて来るのはや。

前作『哀れなるものたち』がかなりポップな作品だったことからの揺り戻しか、すんげぇランティモス色の強い仕上がり。

ということで基本的に不穏・不気味・意味不です。

作品テーマとして「支配と被支配」「被支配への安寧」みたいなところがすぐ感じ取れるが、そのテーマだけだと超絶分かりやす過ぎるというか、ある意味陳腐というか。

なので本作、そのテーマ性を訴えたいというよりも、そうしたテーマを題材に据えたナンセンス・コメディー作品として観るのが一番効果的に楽しめるような気がする。

やっぱなんだかんだランティモス監督は「映画撮るのうまうまマン」なので、ナンセンスなんだけど悔しいかな作品自体は超面白いんだよな。

三章とも、どの章も面白かった。
映画体験としての満足度があった。

それにしても、『シヴィル・ウォー』を観たこともあり、ジェシー・プレモンスの個人的
評価が爆上がり中。ほんと良い顔してやがります。

ということで、結果して期待通りの作品でした。
かすとり体力

かすとり体力