ちぇるごまる

教皇選挙のちぇるごまるのレビュー・感想・評価

教皇選挙(2024年製作の映画)
4.0
アカデミー賞脚色賞受賞
レイフ・ファインズ主演

ローマ教皇死去に伴い、新たな教皇を決めるべく行われる教皇選挙を取り仕切ることになった主人公。
主人公を含む世界中から集められたその候補者たち…しかし各々の野心が渦巻く中、数々のスキャンダルが明るみになっていく。

バチカンという庶民が踏み入れられない閉ざされた崇高な空間で、「隔離」と呼ばれる外部からの介入や圧力を遮断するその選挙の舞台裏で他の候補者を落としめ自身の名誉と野心やカトリックの伝統だけに重きを置く候補者たち…。
そんな舞台裏を情けなく思い「教会は進化しなくてはならない」と警鐘を鳴らす人物がいたことに安堵しつつ、このような出世にまつわることは、バチカンを舞台にした場合にとどまらずとも私たちの身近な所にも存在すると感じた。

ラストは女性の私から見たら嬉しい程とんでもない事態に!
静寂の中、赤の衣を見に纏った老年男性たちが並んで座っている様子が私好みで印象的な作品。
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