ちぇるごまる

聖なるイチジクの種のちぇるごまるのレビュー・感想・評価

聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)
3.6
予備知識なしでの鑑賞
イランに暮らす家族を描いた作品

普段からイランの国内情勢について意識することはなかったが、本作を鑑賞しイラン国民の母国での生きにくさに気付かされた。
父親は裁判所で働く職員。20年の下積みを経てようやく出世しためのの仕事内容は不本意ながらも軽い量刑でも取り調べをして死刑宣告する役目…真面目な彼はストレスが絶えない。
人の恨みをかいやすくなるからと護身用に職場から渡されたピストルがある日寝室からなくなってしまう。
ピストルを盗んだのは誰か…疑いをかけられた妻と2人の娘は次第に彼から執拗に尋問を受ける羽目に…。

出世と引き換えに歪んだ精神になってしまった主人公と彼の家族の運命はいかに…。

ラストは神が選んだ結末ということなのか?
あまりにも暗く重く、そして呆気なく感じた。
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