ローマ教皇の座に就くのは誰?前教皇の死去に伴い教皇選挙《コンクラーヴェ》が始まる───。
新教皇の座を巡る候補者たちの裏の顔が次々に暴かれる。聖職者と言えども人間だもの、穢れなき者は一人もいない。皆、教皇になりたいという野心をギラつかせています。脛に傷持つ候補者たちの中から教皇を選出しなければならず、選挙を取り仕切るローレンス枢機卿はずっと胃が痛そう(笑)。今作の見所は多々ありますが、レイフ・ファインズの演技は本当に素晴らしかったです。信仰への忠義心、自分が教皇になるかもしれない現実、真実を追及するための違反行為等々、ローレンスの心は揺れに揺れるのですが彼の弱さも強さも、そして実直さも、人間らしさが溢れていてとても良かったです。
建造物や礼拝堂の内部が荘厳で美しいこと!劇伴もぴったりだったし、聖職者たちの衣装も見事。一つ一つのシーンがとても印象的で、人物の配置とかもしっかり作りこんでいるのが伝わってくる。エドワード・ベルガー監督作は『西部戦線異状なし』しか観てなかったけど、この人の次回作は要チェックだな。
脚本は『裏切りのサーカス』のピーター・ストローハン。作品に登場するある動物の使い方とかも見事(これは原作にも出てるのかな?)。新教皇になる枢機卿のセリフもハッとする言葉が多くて、聖人ってこういう人のことだろうなーって泣いてしまった。それを聞いた他の枢機卿たちの表情の変化などもグッときました。何より希望を感じるラストカットがとても好き。鮮やかな幕引きに拍手!