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フィアレスのslowのネタバレレビュー・内容・結末

フィアレス(1993年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

来た、トウモロコシ畑。麦畑とトウモロコシ畑は何かわくわくする。

飛行中トラブルを起こした旅客機が、トウモロコシ畑に胴体着陸する。一部は炎上しており、パニックに陥る生存者達。
その時乗客の1人が投げ出された赤ん坊を抱き、立ち尽くす少年の手を引き、更には煙で視界を奪われた人々を声で先導し始める。結果的に多くの乗客がその人に命を救われたわけだけれど、その人はアメコミヒーローでも何でもなくただの普通の男。
何故彼にそんなことができたのだろうか。

これはなかなか万人にはおすすめしにくい名作。ちょっと不親切なストーリーな気がするし、なんと言うか地味だ。事故の瞬間、誤って死の向こう側でも覗いてしまったのだろうか。普段の生活をしていても、テレビゲーム?嘘?愛?神?何それはいはい、みたいな悟りの境地でリアクションしてしまう彼。しかし一緒に助かった人には優しい。自分の世界に近い人と思ってるから?もうこの辺りは何となくの予想でしかないけれど、ラストの展開まで観ると収まりはとんでもなくいい。

個人的にはジョン・タトゥーロが途中から全く出番なく終わってしまったのが残念。
そしてロージー・ペレスの役は、日本人なら大竹しのぶだろうな。もはや大竹しのぶに見えてきて映画は終わる。そんな映画。
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