slowさんの映画レビュー・感想・評価

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星5つのつけ方を忘れてしまった
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(ネタバレへの気遣いのない方のフォロー解除)
(自分がclipした作品レビューのスルー)
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ご了承ください

映画(2292)
ドラマ(0)

黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)

3.8

型破りなピアニストのドキュメンタリー。これ絶対好きな映画だと確信していたのだけれど、ちょっと期待していたものとは違ったかもしれない。しかし、人々を惹きつけるこの才人の寂し気な目には興味を持たざるを得ず>>続きを読む

西北西(2015年製作の映画)

4.4

わたしが持っていないものを、あなたは大切そうに抱え生きる。
目を回し、ふらつき、何処を向いているかも定かではなくなり、誰と向き合うべきかもわからなくなる。愛を手に入れても、明日にはいなくなるのではない
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『狼チャイルド』等と同じくサッチェス映画祭で話題になった作品。実はサッチェス出品作品の中でも期待していた本作だったのだけれど…

近年の台湾映画、やっぱり苦手かもしれない。『あの頃、君を追いかけた』(
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運命は踊る(2017年製作の映画)

4.1

映画は三部構成のようになっており、一部はかなりシリアスに進んで行くけれど、二部から微妙にユーモアが効いてくる。ワンシチュエーションに物や人物を均等に配置し、カメラワークで動きをつける感じなどはウェス・>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これブラッド・アンダーソンのあれに似た恐怖を感じる。本作で事態を難しくややこしくしているのは、息子トラヴィス。行動力と想像力も十分に備わった思春期真っ只中の17歳は、ウィルの奥さんに恋心を抱いてしまう>>続きを読む

シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)

4.4

一度倒れ、進み出したドミノは歯止めがきかない。先頭に迫るその気配を背に感じながら、尽きぬよう目の前に新たなわたしを立て続ける。死ぬために生きることは真っ当なこと。ただ、生きるために死に追われているとは>>続きを読む

デス・バレット(2017年製作の映画)

4.0

強盗団が迷い込んだ、抜けるような青の世界。若松孝二のようであったり、初期アロノフスキー顔負けのテンポでキメキメのカットが繰り出され続けたり、理解する頭と情報を集める目がとても忙しい映画。本当、カット数>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.0

何かを手放すには、先立つ物が必要で、どうにかならないことの多さに、いよいよ何も手につかない。見栄や図体は一人前。夕飯はちゃっかり二人前。見ているものの見えないふりも、見えないものの見てるふりも、みんな>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.0

いざ客観視すると摩訶不思議なものに感じられる、人間の生き様。人は常に、誰かに何かに、依存していなければ、自己を確立させ表現することなどできないのだと気が付く。真っ直ぐ垂れた糸を吊ったり弛ませたりしなが>>続きを読む

ディノシャーク(2010年製作の映画)

-

脈絡のないカップルホイホイサメ映画!
この監督の『ディノクロコ』なる映画が意外と評価高くて気になる。『ディノクロコダイル』と間違えないようにしよう。観ないけどね。観ないけど一応ね。

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

このレビューは『シェイプ・オブ・ウォーター』のネタバレをやや含んでいる、かもしれません。

リメイク版のクロエだと見た目が健康的過ぎる(何よりではあるけれど)と思っていたので、こちらの方が世界観にも合
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

日本で言うところの卓球少女の人生に国民が肩入れしてしまうあの感じ。しかし、肩入れされていることを今の今まで本人が知らなかったとしたら?というお話。そして、それが肩どころではなかったとしたら。
これ、わ
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娼婦と鯨(2004年製作の映画)

4.1

このがらんどうは、もう愛や感性で満たすことはできない。辻褄合わせの言い訳で本能は飼い慣らせず、わたしたちの物語は遥か彼方へと旅立ってしまったのだから。
取り戻せない感覚で引き、そうではない感覚で戻す。
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キャラメル(2007年製作の映画)

4.7

解いた髪の艶やかさ。身も心も女性であり続けたいという思い。笠智衆のような老紳士の可愛らしい口実。『判決、ふたつの希望』の時とは全く別人のようなアデル・カラムの少年のような瞳。タイトルは『キャラメル』だ>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.7

その浜辺で、波に浮かべたわたしの決意。寄せて返して、返して寄せて。それはまるであの人のように、ずっと傍には居てくれない。
その浜辺で、わたしの願いも浮かべてみる。ぷかぷか、ゆらゆら。何か大事なものを見
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.7

抑圧された光が、衝突し合い、火花を散らしながら、唯一残された生き甲斐に勤しむかのように、美を求め、小宇宙に咲く。

この舞台劇を観ている感覚は後期エルマンノ・オルミのようであり、ただならぬ予感はブリラ
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.3

斜め後方からでも見て取れる苦悩の面持ち。火の気があれば忽ち燃え上がるであろう乾き切った誇りと誇りが、予期せぬ些細な摩擦により煙り始める。

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.2

その枝分かれする木のように、行ってしまえば行ったきり。その恋は冷めた空気のように、言ってしまえば言ったきり。正しい日も、間違えた日も、人は美しく、人は醜い。

狼チャイルド(2017年製作の映画)

4.1

ダークファンタジーの胎動。近代化するサンパウロの片隅で、か細い産声が上がった。あなたが何故、太陽のように明るいのか。その理由を知る時、その意味を悟る時、わたしはあの日の宣誓を思い出し、戦いを覚悟するの>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

最初の40分を何とか乗り越えました。内容云々ではなくて、苦手なんですPOV…。酔いながらではありましたが、何とか完走。あまりにも世間的な評判が良いので最後の最後に大どんでん返しでもあるのかと待っていた>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.3

傑作だと思えたのに触れられると拒絶してしまうような作品に時々巡り会う。この映画がまさにそう。明るく下劣極まりないテンションを保ちながら、外道で不穏な湿度にまぐわり、超野蛮な攻防の先に待つのは、まさかの>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

ある稼業を引退し数年のブランクを経て、再びその世界に戻って来た男の成し遂げなくてはならない使命。大ヒットシリーズ以降、主演作が微妙なラインを行ったり来たりしていた男の新たな代表作への挑戦。妙に感情移入>>続きを読む

ヘッドハンター(2012年製作の映画)

4.0

作品の規模に見合わない程の、役者の熱量。強いて言えば『グッド・タイム』とかのあの感じ。このジャケットから想像したものとはみるみる掛け離れていく粋知らずで幸せ音痴なストーリーが面白い。目が回って真っ直ぐ>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.4

そのまなざしを受け止めろというのは、あまりにも酷な話で。力任せに背伸びをせざるを得ず。しかしながら、伸びるのは髪の毛ばかりで、少し油断をしようものなら、気持ちは当たり前に当たり前の自分を求めてしまう。>>続きを読む

ドアをノックするのは誰?(1968年製作の映画)

3.8

ニューヨークの青年達の何気ない日常。不意に訪れる出会いと恋心。人物に厳格なカトリック教徒である監督の思想を反映させながら、溢れる映画愛と持てる技術を可能な限り詰め込んだであろう初期衝動の塊のような長編>>続きを読む

JUMPING(1984年製作の映画)

4.6

跳び上がり、着地する。繰り返されるジャンプ。その設定を巧く利用し数秒毎に物語が展開されて行く短編アニメーション。そこで見られる手塚治虫らしさが堪らないし、このイマジネーションが全力でアニメーション製作>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

4.4

完璧に計算された美しさが放つ不気味さ。この神経質な絵作りの積み重ねの世界が、登場人物を精神的に追い込んでいくのがわかる。これは凄い。鬱陶しいくらいに纏わり付いてくる不快なサウンドも、徹底して演出に回り>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.3

まずひとつ、もうひとつ。わたしを教えて、あなたを知って。驕る心と臆する心が顔を見合わせ隠れんぼ。
またひとつ、もうひとつ。わたしを知って、あなたを教えて。両の手でなきゃ受け止めきれないわたしたちのこと
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テルマ(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

正反対から放たれる光の、色と強度。
北欧の美女と、そのシンプルで機能的なライフスタイル。映像面で前作よりかなり洗練された印象で、それは前作の良さをやや消してしまったことも意味する。あの人間くささが好き
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夜のダイヤモンド(1964年製作の映画)

4.5

それは執拗に追ってくる。不味そうに腹を満たしながら、不条理な結果を疑わず、踊ることと等しい娯楽であるかのように、何処までも、何処までも、笑いながら追ってくる。

もしかしたら、クリストファー・ノーラン
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

-

いやもうこれ最高でした。
この世界観をいい大人が全力で撮っているってだけで感動できる。それは『マッドマックス2』でも感じたことだけれど、アナログ大戦争を超最新鋭技術で魅せるだけでなく、こんな時代に命知
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

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まさかのフライング近未来。
何故急に込み入った説明をしたくなったのか。ごちゃごちゃと面倒くさく、それがスマートであればいいけれど、何かもちゃもちゃと歯切れが悪い。正直完走するのがやっとだった。変にファ
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

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かろうじて在ったものは崩壊し、動く度に喉が渇く。生きるために喉が渇く。
これ以降のマッドマックスの原型となったのは明らか。B級映画を全力で!を実行したという点でも本作はシリーズの魂と言えるのかもしれな
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マッドマックス(1979年製作の映画)

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秩序の綻びと暴走。抽出したものは生黒く、とても飲み込めそうにない。
予算の都合なのか。まだやる気がなかったのか。シリーズの中でも視覚的な魅力に乏しく、陰鬱な世界観ばかりが押し出された第一作目。でも、こ
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マッドストーン(1974年製作の映画)

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ヒッピー的暴走族の不運と若手刑事に降りかかる受難。針は正義と仁義を揺れ動く。
日本の配給会社が原題に無理やりMADを付けて『マッドマックス』人気にあやかろうとしたのだろうと侮っていたけれど、どうやらこ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

未知なるものを目指した人類は、未知なるものに駆逐される。

「音を立てたら、即死」は登場人物達に課せられたものなのだけれど、観客も自然とその世界のルールを鑑賞中に適用。これ最近の劇場マナーの緩さにやん
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