slowさんの映画レビュー・感想・評価

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星5つのつけ方を忘れてしまった
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(自分がclipした作品レビューのスルー)
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ご了承ください

映画(2196)
ドラマ(0)

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

これはどういう感情で観るのが正解?

世の中には食べ物もろくに食べられない子供がいる。親とも離れ離れになり愛情を注いでもらえない子供がいる。では本作に登場する少女ムーニーはどうだろうか。栄養バランスな
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.5

静かな広野で、あなたはいつからそんな顔をしていたのか。傷を庇う内に板に付いた孤独。平気なフリを続け錆び付いた優しさ。魅力なんてこれっぽっちも見当たらないけれど、それはお互い様だと知っている。だから、傷>>続きを読む

ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)

4.4

公私共にパートナーであり、それぞれが監督、役者、道化師としての肩書きを持つドミニク・アベルとフィオナ・ゴードン(役名もドムとフィオナ)。本作は彼らの魅力が小爆発を繰り返すニュークラシカルなフレンチコメ>>続きを読む

青の稲妻(2002年製作の映画)

4.0

高速道路開通、オリンピック招致成功など、昨今の中国の勢いを予感させるような2000年代の到来。しかし、明るいニュースはテレビの向こう側の他人事。無気力無関心な若者達は、永遠に続くはずもないその光のよう>>続きを読む

シシリーの黒い霧(1962年製作の映画)

4.1

50年7月、シチリアでサルヴァトーレ・ジュリアーノという若者の射殺体が発見された。彼は一体何者であり、何故殺されなければならなかったのか。カメラは真相を探るべく時を遡り、観客を数年前のその場所へと連れ>>続きを読む

ロボシャーク vs. ネイビーシールズ(2015年製作の映画)

3.0

恐怖のサメ映画ではありませんが、これは良いB級映画。
そんなバカな!と言わせたら、もう向こうの勝ち。娘役の子が無駄に可愛いのも、父親がコテコテのコメディノリなのも、後輩キャスターのキーキーっぷりも、全
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脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

4.5

広い視野が求められる時代に、私たちの一日はミクロに詰め込まれた情報を凝視することに終わる。本当のパーソナリティは寧ろ不要なものから見て取れるのに、それはそれとしてしまい、誰しもが遜色なく存在することで>>続きを読む

ヒース・レジャーの恋のからさわぎ(1999年製作の映画)

4.2

過去の呪縛を目映い恋が浄化する。
しっかりと王道のカタルシスを感じる物語だけれど、ありきたりな青春映画と侮ることなかれ。
本作は今や伝説となったヒース・レジャーの鮮烈なハリウッドデビュー作であり、実力
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.6

何とも爽やかな映画だった。
最初から最後までスベり倒す人々。それはコメディ映画ということではなくて、日常的に繰り出すジョークのつまらなさって、余程のセンスがない限りあるあるだと思う。言った直後に違った
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夕陽の群盗(1972年製作の映画)

4.5

長期化する南北戦争に疲弊するアメリカ。若者達は強制的に軍隊へと駆り出され、ディクソン家の息子ドリューのもとにも兵士らが訪れていた。しかし、ドリューは既の所で徴兵を逃れることに成功。そのまま遠くに身を隠>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.0

家族の優しさとは。異性への想いとは。偽りのない絆とは。交錯する人々は、心の擦れ違いに寂しさを抱きながらも、それを繰り返すことで日常に所縁を作り出す。

前作『gifted』でインディペンデント映画に帰
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.7

完全に油断していた。ホドロフスキーと言えば、ビビッドで刺激的な人々と奇々怪界な世界。もちろん、それに変わりはないのだけれど、まさか感動まで押し寄せて来るとは思いもよらなかった。本作は前作『リアリティの>>続きを読む

まともな男(2015年製作の映画)

4.1

不要な争いの回避だったり、面倒な場面を丸く収めるためだったり、自分を誇張するためだったり、何かを得るためだったり。嘘をつく理由は幾らでもあるのだろうけれど、もっともらしいそれらの言い分はどれも無責任な>>続きを読む

ロスト・リバー(2014年製作の映画)

3.6

序盤のクズ集めのシーンのアングル最高。これは隠れた名作に出会ってしまったかと鼻息が荒くなったものの、それ以降は呼吸も整い冷静に鑑賞できてしまった。
しかし、鑑賞後じわじわと思い出されるシーンが幾つもあ
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

4.2

名立たるイタリアの巨匠らの作品と比べて、異質な雰囲気を放つアントニオーニ作品。彼の作品はほぼ鑑賞できていないのだけれど、その特徴はこの空虚感にあるよう。
環境を犯し続ける巨大工場。孤独を誘う殺風景な通
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.8

体内にありあまるエネルギーとは対照的に、人を照らすエネルギーは圧倒的に不足している。1961年台湾。社会に蔓延する鬱積した感情は大人から子供へと確実に伝染し、小さな好奇心を無軌道なものへと変化させるほ>>続きを読む

真夜中の刑事/PYTHON357(1976年製作の映画)

4.6

1人の女性の出現により、静かに狂い出す男の歯車。

あなたは、このジャケットを見て何を期待するだろうか。ダンディズム溢れる刑事の重厚なフィルム・ノワール?ハードボイルドまっしぐらからの車爆破危機一髪ム
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ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

4.0

1940年代、精神病院ではロボトミー手術や電気ショック療法などが、劇的に症状を改善させる画期的な治療法として患者に施されていた。しかし、それらは多くの問題点を隠し、何より患者の人権を無視した、非道な治>>続きを読む

セッション9(2001年製作の映画)

4.3

マサチューセッツ州ダンバース。その町の小高い丘上に、異様な雰囲気に包まれた建造物があった。今は閉鎖され無人の廃墟と化した、ダンバース精神病院である。その建物が町の役場へと改修されることになり、アスベス>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

実感を伴わない死は死ではない。
少女が小さなフィルターを通して見る(見せる)世界は、どこまで他人事なのか。その心は救済を求めているのかもしれず、誰かの意見がなければ答えを出せないという一種の甘えなのか
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女の一生(2016年製作の映画)

3.6

土を耕し、苗を植え、水を与える。愛は注いだ分だけ返ってくる。それが当たり前だと思っていたジャンヌ。彼女は両親の愛情を一身に受け育った箱入り娘。やがて、年頃になった彼女は愛する男性を見つけ、結ばれること>>続きを読む

黒い箱のアリス(2017年製作の映画)

3.9

深い森の中にcasaで特集されそうなアーティスティックな家。その人工的な空洞に、事故で母親を失った家族が住んでいた。悲しみに暮れる家族が埋めるべきものとは、一体何か。
『Black Hollow Ca
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はじまりの街(2016年製作の映画)

4.2

特別驚きもないベタな物語なのに、自分には凄く響いたし泣けた本作。0が1になるような。もしかしたらマイナスがやっと0になっただけのような。先の見えない生活に切羽詰まった母親と、環境の変化に戸惑う思春期の>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

タイトルから狩猟家族が伝説の鹿狩りに行くヒューマンドラマくらいに思っていたけれど、『ロブスター』のヨルゴス・ランティモス監督作品と知り、そんなわけないと襟を正した。
コリン・ファレルは監督と相性が良い
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.9

流れていたのは涙の血か。意思の疎通を図ろうとさえしない、人種差別の非道さ。
持つ者と持たざる者が衝突を繰り返していた、1967年デトロイト。この不条理劇が実話であるという衝撃。そして、残念ながら時を経
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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

4.5

孤高のファッションデザイナーとも呼ばれるドリス・ヴァン・ノッテン。インタビュー嫌いで知られる彼は、今まで多くの取材を断ってきたらしい。そんな彼に約一年間、ドキュメンタリー映画のための密着取材が許された>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

昨今の実話を元にした系映画の多さに少しうんざり。その流れはイーストウッドが作ったのではないかと思うほどで、彼はすっかりそれにどハマりしている様子。彼の作品は好きだけれど、前作からは鑑賞しようという気に>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.0

その港の風景にはどこか見覚えがあった。『かもめ食堂』の舞台にもなったヘルシンキのそれだったからかもしれない。しかし、カウリスマキ映画のゆるさは、荻上映画のそれとは似て非なるものだと改めて思う。
カウリ
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.3

遂に観てしまった。禁断青春物語。
『ゆれる人魚』と重なる部分もあるのだけれど、いやはや。ジャケットの彼女の眼を見てもらえれば、普通じゃない映画だというのが伝わるだろうか。伝わらないな。あの眼、何を見つ
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

4.1

80年代ポーランドを舞台に蘇る童話『人魚姫』。
ジャンルとしてはミュージカルとダークファンタジーを融合させたような定義するのが難しい作品となっていて、ミュージカルも力強く歌い上げるわけではなくライトで
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.8

いつかどこかで聴いたことのある、優しくも不穏な旋律。マーラーの交響曲第5番第4楽章アダージェット。冒頭、その素晴らしいテーマ曲が流れた時点で、この映画は傑作だ、傑作であれ、と思った。そう思えたのは、こ>>続きを読む

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