slowさんの映画レビュー・感想・評価

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星5つのつけ方を忘れてしまった
レビューは書いたり書かなかったり
ベストムービーは気分
年代問わず多ジャンルに触れたい
感動の共有、刺激し合える方と繋がれたら嬉しい

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かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.2

記憶は整然と並び、それ故にもどかしい。
忘れたこともなかった。信じてやまなかった。そんなあなたのことが、皮肉にも会う程にわからなくなっていく。
幸せの手触り。残酷な現実。
それでも、一筋の光に照らされ
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危険な戯れ(1975年製作の映画)

4.1

娘は誘拐した。身代金を用意しろ。
断れば娘は娼婦にしてしまうぞ。
ある富豪が謎の組織から脅迫を受けた。最近多発している誘拐事件が、娘の身にも起こってしまったのだろうか。慌てた富豪が執事に娘の外出した時
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.3

一枚皮の生物と生命体の野生的な味見と性行為。悪戯な目で犬のような行動をとるエル・ファニングの無邪気さに、パンク魂はスタンディング萌え。増加の一途をたどるエイリアン対策として、本作の鑑賞をオススメしたい>>続きを読む

68キル(2017年製作の映画)

4.0

はじめに、これはB級映画である。
人によってはC級映画かもしれず、スプラッター描写をグロテスクだと感じる人もいるかもしれない。しかし、中には思いがけず魅力を見出し気に入ってしまう人もいる。自分のように
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは純愛物語なのだろうか。だとしたら、この上なく美しいラストシーンだったなと思う。しかし、あくまで人と半魚人の物語だとすると、少し闇を感じずにはいられなかった。
恋愛観は人と半魚人では同じではないは
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.8

古典落語をベースに織り交ぜた日本映画史に残る喜劇にして、川島雄三の最高傑作としても名高い本作。山中貞雄の『丹下左膳〜』も素晴らしい作品だったけれど、これまた凄い映画に出会ってしまった。

あらすじの良
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.3

サラ・サーテの奏でるツィゴイネルワイゼンに導かれる精神的カニバリズムの悪夢。始まりは赤橙の幻惑だったかどうか、気が付けばそこは蒟蒻畑。意味を求めず、聞き耳を立て、記号を記号のまま感じることで、摩訶不思>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

エドワードが復讐を目的として『ノクターナル・アニマルズ』をスーザンに送ったのだとしたら。

このエドワードという男は優しい男だ。ストレートに恨みを持ったり、衝動的に暴力を振るうようなことはできない優し
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リュミエール!(2016年製作の映画)

4.0

カンヌ国際映画祭総代表ティエリー・フレモー。しかし、それは仮の姿(なのかもしれない)。本作の監督フレモーは、リュミエール研究所の所長も務めており、どちらかと言うとそちらへの情熱の方が強いようだ。
そん
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裁き(2014年製作の映画)

3.9

老歌人の歯に衣着せぬリリックが、軽快なリズムに乗り、調子の良い合いの手を受けながら、街頭の小さなステージにて響き渡る。それはインドの日常的な風景の一つなのだが、暫くすると老人は大勢の警官に取り囲まれ逮>>続きを読む

立ち去った女(2016年製作の映画)

4.5

その女の30年を思えば、この228分間は刹那にも値しないのかもしれない。

まるで版画集のページをゆっくりゆっくりとめくるような映画だった。今、こんな映像を撮って作品にしてしまえる監督が何人いるだろう
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逢びき(1945年製作の映画)

4.5

汽車を待つ旅人や常連客で賑わうホーム脇の喫茶店。その店の一席に、神妙な面持ちでお茶を飲む男女の姿があった。2人にとって、その日はきっと大切な日だったのだろう。その意味を知らない私たちは、彼らの時間を遡>>続きを読む

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

4.0

唐突に映し出されるのは、すこぶる具合の悪そうな顔で遠くを見つめる青年の姿。彼の身に一体何が起こったのか、起こっているのか、起こるのか。退廃的で病的で、時に神秘的にさえ見える世界。とてもこの世の沙汰とは>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.2

天才にして異端。
何故、彼はそう呼ばれるに至ったのか。

大好きなバレエの道に進ませてくれた家族。その期待を一身に背負い、託された未来を閉ざしてはならないとバレエに人生を捧げてきたセルゲイ・ポルーニン
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

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監督のファンはもちろん、作品を幾つか鑑賞した人であれば、ロバに跨り肩に隼を乗せミルクを運ぶ男が画面に現れた時点でホッとしたのではないか。ああ、始まったと。銃弾砲弾が目と鼻の先を飛び交う超危険地帯で、我>>続きを読む

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.8

暖かな雪が舞うイタリアの小さな町で、息衝き継承される人々の暮らし。本作は監督が青年の頃に焼き付けた幾つかの記憶とフィクションを織り交ぜた、不思議な半史実映画。

この物語は青年(監督)目線で世界を映し
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これは、招かれざる客?いや、客、招き過ぎ。黒人の身体に憧れ、その能力を認めつつも、人権を無視するイカれた白人宗教団体。本作はかなり極端な話だけど、このような差別がまだまだ社会の根底には蔓延っているとい>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

家庭に入った人間には、このようなストレスフルな日々が待っているのだろうか。神だ何だと小難しい噂を聞いていたけど、観て良かった。勝手な解釈に変換して観たというのもあるけど、監督は好きに観てくれて構わない>>続きを読む

ポルト(2016年製作の映画)

4.4

孤独な野良犬のような男と、気まぐれな飼い猫のような女。石畳の町の引力に従い、坂道の重力に夢を見た2人は、時間など忘れその瞳を見つめ合う。
アントン・イェルチンのこのような演技は初めて見た。凄くクセのあ
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.9

戦略、先手、裏の裏、切り札。もうこの辺りの単語を見ると、ワクワクしてしまうのは自分だけではないはず。ロビイストとは、個人や団体がその主張を政治に反映させたい時に、それらに代わり働きかける(ロビー活動す>>続きを読む

愛を綴る女(2016年製作の映画)

4.3

時代が自由な恋など許さず、ただ剥き出しとなった欲望は当然のように世間からあぶれてしまう。愛とは何たるかを知らないまま、少女は大人になり、非情な結婚を甘んじて受け入れるしかない。冷淡な言葉で身を守っては>>続きを読む

ポリーナ、私を踊る(2016年製作の映画)

4.1

フランスグラフィックノベルの映画化。日本で言うところの漫画原作の映画なのかな。しかし、スポ根的な熱も程々。恋も深みにはまらず程々。日本漫画に慣れた感覚で観てしまうと、物足りなさや不満も出てきそう。
2
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シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

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未知の惑星に降り立った宇宙飛行士らが作ったコミュニティ。文明や宗教がおこり、戦争などを通過し、それは急激なスピードで成長して行く。

ホドロフスキーが『猿の惑星』を撮ったらきっとこんな感じ、とか。『不
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質屋(1964年製作の映画)

4.2

ニューヨークで質屋を営むソル・ナザーマンは何事にも無気力、無関心。馴染みの客にも素っ気なく、従業員にさえ心を開かない。まるで過去の悪夢を忘れ去るため、感情まで失ってしまったように。

ある程度映画に慣
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あさがくるまえに(2016年製作の映画)

4.7

群像劇が見せる命のリレー。一日にどれだけの決断があって、人の物語は繋がって行くのだろうか。

静寂に絡み合う視線と息遣いが。いつもの微笑みと口づけが。突然、焼き付ける暇もなく戻らぬ日々となってしまった
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新婚道中記(1936年製作の映画)

4.2

お互いに浮気を疑い別居中の夫婦。疑心が何となく事を運んで行き、90日後に離婚することが裁判で決定する。そこで2人が争うことになったのは、飼い犬スミスの親権。スミスは他人だった2人がペットショップで一目>>続きを読む

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