slowさんの映画レビュー・感想・評価

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迷宮の女(2003年製作の映画)

4.4

わたしの映画歴はまだまだ浅く、人並みに映画を観るようになり、嗜むと言えるまでになったのも、ごく最近のこと。最初は名前はおろか、役者の顔の見分けもつかず、苦労しながらやっと鑑賞するなんてことも珍しくなか>>続きを読む

ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

4.2

笑って泣ける映画ってこういうやつでいい。少なくとも、わたしにはちょうど良かった。深刻な事態や厳しい現実と向き合いながらわたしたちの人生が続いて行くように、ローラとふたりの兄も平穏な日々ばかりを送れるわ>>続きを読む

うつせみ(2004年製作の映画)

4.4

伝え切れなくて、隠し切れなくて、上手く言葉にならないものが、今あなたの前にあるこの面を作っているのだろう。わたしからあふれた説明のつかないものが、誰かの言葉で一人歩きを始め、受け入れてはいけないものと>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

4.4

滑らかに淀みなく生きられるのなら、それほど多くを知る必要はないのかもしれない。差し引いたとしても、解いては結び、結んでは解き、わたしは何十年と掛かってしまう。矛盾がなければ完璧か。振りに見えれば作為的>>続きを読む

アカシアの通る道(2011年製作の映画)

4.5

世界にはまだまだ未知の映画があり、そうでなくても、ここまで届かなかったものや、観る機会を逃してしまったものが、無数に存在しているのだろう。地味な作品はとくに埋もれてしまいがちだけれど、人知れず根を張り>>続きを読む

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.6

ネタバレになりそうなので内容には触れませんが、誰かに『ロスト・ボディ』面白いよ、とおすすめされたら、監督名まで確認した方がいいと思う。オリオル・パウロのやつと間違えてしまう人がいるかも。

シックスヘッド・ジョーズ(2018年製作の映画)

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まさか、頭が6つあるサメがいるとは!!!!!!

もう情緒がどうかしてるし、やたら壮大なサウンドワークがそれを後押しする。でもCGが無駄に丁寧になっていて変なやる気は感じてしまう。なるほど、ジェームズ
>>続きを読む

ファイブヘッド・ジョーズ(2017年製作の映画)

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まさか、頭が5つあるサメがいるとは!!!!!

さり気ないシャークネードイジり!確信頭突きまでは良い。中盤辺りからごちゃごちゃと喋ってる時間の方が長くなったので失格!

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

真剣になる(緊張する)とついつい笑ってしまう美波のくせ。この笑うという行為は、美波なりに母親を安心させようとしたのが始まりだったのではと推測する。それは新しい家族と上手くやっていくためでもあり、実際本>>続きを読む

幻の光(1995年製作の映画)

4.8

覚えているのは味というより色に近く、思い出せるのは、その物より、物足りなさへのほんの憧れ。初めてのクリームソーダは、ふたりでひとつ。まざり合う前の春の海が、とてもとても鮮やかだった。銭湯の帰り道で。待>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

熱心に追いかけていたわけではないけれど、アイドル時代から伊藤万理華が好きだった。メンバーの誰よりも笑顔が眩しかった。それは一番アイドルをしていたということだったのだろうか。一番アイドルを演じることに全>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

志田彩良…ちょっと驚いた。あの頃の宮崎あおいかと思った。今更ながら、素敵な役者に出会えて感動。あとエンドロールで気が付いた。これ今泉監督だったんだ。言われてみれば、微かにそれらしさを感じたかも。芹澤興>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『ベイビー・ドライバー』がはまらなかったので、少し不安に思いながらの鑑賞。オープニングは満点で最高でした。それ以降は…(困惑)。ちょっと視覚聴力に頼り過ぎではないかな。中盤ほぼ同じようなシーンばかりだ>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

悲痛。冒頭のあの「様子」は南北戦争前の頃の再現風景だろうか。残酷な歴史を映画にして現代に伝えること。それは意義のあることだと思う。本作はそれが150年以上経っても過ぎ去るどころか、根を張り、人々に介在>>続きを読む

マーズ(2021年製作の映画)

-

あのブルックリン・プリンス(『フロリダ・プロジェクト』の!)をキャスティングしているのだからと、そこに期待してしまった方も絶対いたはず。わたしは彼女が孤軍奮闘するサバイバルものでありますようにと熱い期>>続きを読む

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スティーヴン・キング原作もののような不気味さ(人の態度が豹変する感じとか)と、宗教色を強く打ち出すことで、アンチというか、皮肉めいた内容にもなっていたような。いないような。言ってしまえば悪魔が暗躍する>>続きを読む

ザ・ビーチ(2020年製作の映画)

3.9

ただただ若いカップルが恐ろしい現象に巻き込まれていく意味深系ホラー。真夏の暑苦しい昼下がりにでも観て寝落ちしたとしても何か憎めない気がする愛すべきB級な趣きがたまらなかった。展開はとてもスローながら、>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.8

『街の上で』『いとみち』など、最近は「ある地域に密着した映画」を意図せずよく観ている。ということで本作も。話はわりと手堅いものではあったけれど、最後まで興味を失うことなく観ることができたのは、役者陣が>>続きを読む

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

4.5

何年も前に見た夢を、今この街は見ているのだろう。同じ夢の中にいながら、擦れ違い続ける覚えのない顔と懐かしい声は、馴染みの友のようであり、見知らぬ旅人のようでもある。リアリズムが語るおとぎ話に存在する、>>続きを読む

やすらぎの森(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

テッドの絵画が世に出されたことに賛否があることは理解できる。わたしはこれを観ながらソール・ライターのドキュメンタリー映画のことを思い出していた。内容については触れないけれど、一つボタンを掛け違えていた>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これはデンマーク人(監督)の、開き直りというか、そんな風に感じた。お国柄ということで済ませていいのだろうか。劇中の言葉通りデンマーク人は酒飲みが多い国なのだそうで、もう良くも悪くもわたしたちは飲まなき>>続きを読む

茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

4.2

切り取られる風景もさることながら、人々の表情が実に豊かで清々しい。描かれる島流しとなった天才学者とその島一番の漁夫である青年との交流は、『小説家を見つけたら』なんかを想起させるもので、国や時代が違って>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

4.1

あなたのにおいがわたしを帰す朝に、流状の光が止まって見えた夜を少し思い出していた。踊り過ぎたのに疲れを全く感じないのは、きっとまだ夢の中にいるからだろうと、わたしはメモ紙に走り書きした君の声を拾い上げ>>続きを読む

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

4.4

ああ、この人も、あの人も、自分とは全く違う基準で、同じ物事を考えているのに、たどり着いた全く違う解釈を、さも同じこととして押し黙らせる雰囲気と、時間が擦り合わせて行くのを生温く笑って、それっぽく場が収>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

5.0

もう何日も、譜めくりをするように記憶に残る声に耳を傾け、眠れない夜を過ごしている。耳がいいわね、と褒めてくれたあなたの手を握っているようなこの感覚は、ありがたいことに、変わらずあたたかい。ある夜、昨日>>続きを読む

アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当よく出来てる映画だと思う(超私見)。地味にお金もかかっていそう。受け付けない人も多いようだけど、むしろ受け付けたい。数パターンのBGMを反復させる巧さ。OP曲とED曲も16mmフィルムのザラつきを>>続きを読む

お引越し(1993年製作の映画)

5.0

大人の笑顔が仮面の輪郭に塗られた血の通わない絵柄のようなものに見え、冷淡な声は、わたしの護りたいものを片っ端から、躊躇いなく、傷付け、あるいは奪って行くのです。そういう悪夢を子供の頃はよく見ていた。自>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

スコア5にしてしまったのは、サマー効果のせいでしょうか。いいえ、好きな映画だからです。

冒頭、これは男女が出会う物語ではあるけれど恋愛物語ではない、というような前置きがある。では何なのか。これはトム
>>続きを読む

誘う処女(2013年製作の映画)

5.0

終末と創生を覗く小さな鍵穴。宇宙の法則も届かないその地の果てを、ひとり少女が泳いでいる。誰の耳にも止まることのないモノローグは、風にさらわれて、あらわれて、美しい音になり、やがて、倫理だけが馬鹿になれ>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

4.1

やけに眩しい季節だった。薄く開けた僕の目は、夜通し遊び倒して動けなくなった身体をベッドに投げ出し、死んだように眠っている君を、ぼんやりと見ていたろうか。それが愛の姿であると思わせる、そういう眩さだった>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

自分にとっては近年稀に見るA面、B面映画だった。あまりメジャーでない(メジャーだったらごめんなさい)役者を起用し敢えて淡々とB級映画のような雰囲気を演出していたのであろう前半は若干ウトウトしてしまった>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やりたかったのは、生涯の内に起こる起こり得る出来事が一日の内に起こったとしたら、と言うことだろうか。着眼点が面白い。前半のスリラー展開がそれ以降人間ドラマにシフトして行くため、そっちを期待していなかっ>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

始まりは小さな関心だったろう。うまく言葉にできなければ、その言い訳にすらならない、未熟な想いだったろう。この言葉が届くということが、想いだけでは都合不十分な、自身の答え合わせであってはならない。言葉足>>続きを読む

クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

3.9

息をするように信じてきたものを、息を殺して疑わずには、いられなくなってしまったら。
何という自然体。チャーリー・プラマーだからこそ成立している映画だと思うし、この内容でスリラーやサスペンス色よりドラマ
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

人は雄弁であるが故に、いつまでたっても語り尽くせないのだろう。この世には似て非なるものばかり。だから、人は眠ることを覚えたのだろうか。沈黙を知るために。朝夕も微睡の前では青く、概念ですら白々しい。それ>>続きを読む

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

4.0

何かもう主演の2人がひたすら人力で旅をしている、それだけで満足してしまう映画。もちろん異議はあるでしょう。これは超個人的な意見(いつものこと)。ちょっと人もお金もかけ過ぎているけど、これくらいのB級感>>続きを読む

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