YasuhitoArai

SFソードキルのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

SFソードキル(1984年製作の映画)
3.0
1522年、藤岡弘、演じるタガ・ヨシミツは、敵の攻撃に遭い、冬山の崖から川に落ちた。400年後の現代、氷付けになった体がアメリカの研究所に渡り、蘇生実験をされるが・・・という話。

第2のロジャー・コーマンと呼ばれるエンパイア・ピクチャーズのチャールズ・バンド製作作品。だが、ロジャー・コーマン作品よりはるかにクオリティが低い。B級というよりC級。セットや役者の質がことごとくチープ。カメラの構図も何か変。

現代に蘇った侍が、現代の技術に驚いていく異文化体験の様をかなりの割合で見せる。蘇った藤岡弘、は色黒で髪も長くて原始人の様。研究員からの扱われ方も猿とか原始人みたい。その扱われ方に見ていて怒る日本人もいそう。

回りのアメリカキャストは片言の日本語でコンタクトを取ろうとする。アメリカにいる日本人を呼べばコミュニケーションできるんじゃないの?というツッコミが頭に浮かぶとストーリーが崩壊する。
寿司屋に行って、やっと日本人役が出てきたと思ったら、片言の日本語。話が通じなくて頭がおかしいと言われる藤岡弘、。客に三船敏郎と間違われる始末。

心を通わせるヒロインが片言の日本語で「ヨシミツサン!」と連呼。カップラーメンを振る舞おうとするが、変なところでバッサリカットされる。敵には「バンザイ!」という謎の罵倒をされる。

全体的に低クオリティの中、藤岡弘、が誠心誠意演じているのが伝わってくる。とても好感が持てる。DVDでは本編冒頭に藤岡弘、の前説があって癒された。

オーストラリアで大ヒットして、藤岡弘、が名誉市民になる始末。さすが『マッド・マックス』を生み出したゲテモノ映画大国。
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