セガール幹事長代理

シャイニングのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
3.5
ホテル管理の仕事に携わったパパがみるみるおかしくなってく話。

パパが元々モラハラ気味だし、何よりパパ演じるジャック・ニコルソンのせいでもあるんだけど、怒りの沸点が人より低そうな顔してるから正常→狂人モードの過程が短くても自然と受け入れられる。
この役ありきの顔面、といえるのでは無いでしょうか。

翻って強烈な顔面にも関わらず、彼を操るオバケに「お前嫁に負けてんじゃん。期待外れだわ」と同僚を引き合いに出されて上司から詰られるダメな営業マンみたいな扱いされて、「怖い」で有名な隙間から覗く顔面に至っては単純な怖さだけなら幸薄美人な嫁の叫び顔のほうが上という始末。
極めつけは裸の美人にむしゃぶりついたら餓鬼みたいな老婆だった、という悪質なドッキリにも引っかかり涙が乾く暇がない。

「考察し甲斐がある」と聞いていたので、観終わった後そんなに難解な部分あったかと首を捻ったんですが、「確かに思い返すと、こんな高級なホテルなのにバーで出されるボトルがジャック・ダニエルなんていう安酒なのは怪しい」という私の中のコナソモードが炸裂。
調べたらただ役者の名前をもじっただけの酒を提供しただけ、というオチを突きつけられてブチギレそうになりました。

あと壁一面真っ赤なトイレはどうかと思います。酔って入った便所がこれだったら尿意引っ込むこと山の如しです。

色々書きましたが映画そのものはとても面白かったです。