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シャイニングのにをのネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

先に言っておこう。
私はホラーやスプラッターが苦手だ!!
なんでかって怖いから。
だが食わず嫌いもよくない、
名作の一つや二つは観てみたい、
そんな気持ちから鑑賞を決意した。

以下、口語での言葉が飛び交うが、どうかホラー耐性のないいち人間の騒がしい戯言と思って読むことをオススメする。

初めはまだ大丈夫だった。
物語の導入としても非常にわかりやすい。
それにホテルに貸切で住み込むというのは、確かに夢がある、しかも広いと言えど管理するだけなら。
血の海…、。
まだ平気だ。不気味だがなんて事ない。

問題はここから。
キコキコと三輪車を運転するダニー。
子供の目線の低さということもあり、より圧迫感というか周りのデカさだったり薄気味悪い不気味さだったり。
…雲行きが怪しくなってきた。
あ〜〜ああ開けるな!ハロランさんに言われたろうに!!!
開かなくてよかった、と思いつつも次には双子の血まみれで倒れてる姿。
おいおいおいおい…とダニーと一緒に目を瞑った。
その後も、行くな行くな行くな絶対ママじゃない!!!!と引き止める思いも届かず物語は進んでいく。

何が怖いって音楽が絶妙に恐怖心を煽る。
来る来る絶対来る、と身構える時間を多少なりとくれたとポジティブに、そうポジティブに考えよう。
音楽とは少し違うが、音の部分では三輪車で走る時の床とカーペットの音。あそこも生活感というか身近で“わかる”音だからか、不気味さを醸し出している。

段々と険しい顔つきになっていくジャック。
取り憑かれたのだろうか、元々乱暴な性格ではあったジャックが狂気を増して、ハラハラが止まらない。おコンバンハじゃねぇよヤメロ。
ジャック・ニコルソンの名演技が痺れる。

ウェンディ演じるシェリー・デュヴァルの恐怖に怯える演技もなかなかだった。
代弁してくれてありがとう…。

ラスト30分の追い込みがすごい。
胃が握られるようなハラハラで、部屋を暗くして見ないで本当に良かった。
ハロラン、お前だけが救いだ…と、ハロランが助けに来て脱出するもんだと思っていたら、まさかの噛ませ犬。ここは声を抑えられなかった。
その後は迷路!?迷路行くのこの状況で!?
あーもうほら雪道なんだからバレちゃうって…という心配はよそにダニーは冷静だった。どうやら私より賢いようだ。

やっと観終わった…でも確かに面白かった。とひと息ついたらオススメに続編とドキュメンタリーが。
え、観れる…?でもまぁ…観たい。
考察のしがいがある点もいくつもあり、どうやら映画版と原作では違う箇所があるらしい。自分の心臓と胃を大事にして、観る…つもりだ。……出来れば明るい時間に。
ただ最後に。
ドッキリ系じゃなくてよかったと心の底から思う。本当に。
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