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私の愛を疑うなのmayのレビュー・感想・評価

私の愛を疑うな(2023年製作の映画)
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洗濯ってむかつくよね〜と言いながらも、洗濯物がたまれば洗濯をするし、日々の生活はそうやって、ぐるぐる回り続ける洗濯機みたいに、なかば強制的に繰り返されていく、

その繰り返しの生活の中では、他人に自分の生活を勝手に評価されて、決めつけられて、いらない言葉を投げつけられる。それはまるで毒みたいに、じぶんにじわじわと染み渡っていって、刷り込まれていく。消えてほしいのに、消えない。それでも、生きていかなくてはならないのだ。身体に悪いと分かっていても、コーヒーにたくさんコーヒーフレッシュをいれて、その苦味を中和させながら、黙って飲み込む、あのなまぬるい孤独。

社会で感じる苛立ちを、身近で大切な人に向けて発散してしまうのはなぜなのだろう、といつも思っている。それが愛だからなのかしら。苛立ちをこそ、共有したいからなのかしら。

私の愛を疑うな、それは他人に対する反論でもあるけれど、きっと自分自身へのマニフェストでもある。自分を信じて好きに生きること。そのことに絶望しないで強く生きること。

ピクニックでやっていたモルック。調べてみたらぴったり50点を目指すゲームらしい。点をとりすぎてもだめなゲーム!人生はきっとバランス、なのね。
1から12までの数字を書かれた木をたおすゲームなのだけれど、映画で見たときには、それは、生活の中でのやらなければいけない12個のタスクだったり、逆に、12個のやりたいこと、のようにも見えて、主人公がぜんぶ力強く倒してくれたのが、なんだか清々しかった、

メモみたいな感想になっちゃったな、カメラワークがすごく好きだった。日々の暮らしからこぼれるようなものをそっと掬い上げてくれるような音楽も。
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