Kaz66

ナミビアの砂漠のKaz66のレビュー・感想・評価

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)
3.7
第77回カンヌ国際映画祭 監督週間正式出品、
最年少で国際批評家連盟賞を受賞した本作の監督・脚本を務めるのは、19才の時独学で制作した初監督作品「あみこ」(観てません…)が話題となり翌年ベルリン映画祭に史上最年少で招待された…、山中瑤子さん(現在27才)。
そして主演は、2000年生まれ東京出身、2021年の「サマーフィルムにのって」「由宇子の天秤」〜最近では「かぞかぞ」「ふてほど」「あんのこと」で正に飛ぶ鳥を落とす勢いの河合優実さん。
山中監督は今回オリジナルストーリーで、河合さんに当て書きして、『世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま、今の東京で毎日を生きている、21才のカナ』の“リアル”を切り取った…。

その事だけしか…、今作僕には分からなかった。
つまらなかったのではない。スタンダードサイズのスクリーンに写し出される河合優実はカッコよく、カメラワークにも70~80年代の(松田優作のような)映画スターの趣きを感じるし、またそのキャラクター“カナ”もエキセントリックな魅力に溢れてる。
でもそこに僕の“リアリティ”はない、感動も共感も…納得もない。でも引き込まれる。
まるで、カナが劇中でスマホで見ている『ナミビア砂漠からのライブ中継映像』(なんの演出もない、砂漠のオアシスの前の定点カメラ映像)のように、僕は山中監督の才能と河合優実の異様な魅力に目を奪われるだけだった。
コレは見る人によって感じとれるものが全く違う映画になるんだろうなー、ぐらいしか言えねぇ…
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