犬里

トランスフォーマー/ONEの犬里のレビュー・感想・評価

トランスフォーマー/ONE(2024年製作の映画)
4.6
トランスフォーマーは作品数多かれど「サイバトロン星は資源枯渇と戦争によって滅びかけていて」「オプティマスとメガトロンはオートボットとディセプティコンとして戦いつづてけています」っていうところから始まるのが定番。シリーズファンもその前提の物語を見るのに慣れているので、まだ繁栄していた頃のサイバトロン星や、若き日のオプティマスとメガトロンの友情を美しいCGアニメで目の当たりにできたことが感慨深い。
「オプティマスとメガトロンは元は親友同士だった」というのも、昔からよく言われているけど実際どんな感じだったの?と思っていた。TFファンが誰しもが想像するような在りし日の二人の関係性を描いていて、とても良かった。
若者の友情と決別の物語。
エリータ1は初代アニメだとオライオンの恋人設定だったけど、今回のエリータは有能で強かったなぁ。あの後恋人になってもならなくても、2人はいい関係であり続けるんだろうなと思えて良かった。
背景に映り込むロボットたちは、後のG1の戦士たちが多くいて、見知った顔が映るたびに「わー!」てなってた。初代アニメのキャラクターの顔を違和感なくCGアニメの顔に落とし込んでいて楽しい。元のアニメだとアルファトライオン(アルファートリン)やクインテッサはいかにもアニメキャラっぽいデザインだったけど、重量感のあるCG映画になっても違和感のないデザインになっていてそれも良かった。クインテッサ、顔4つあってもよかったと思うけどなw
Dがメガトロンになっていく過程の心の変化と、それを目の光の色で現しているところが本当に良かった。2人が決定的に決別してしまうシーン、Dがもう後戻りできなくなったことが悲しくて泣いてしまった。
スタースクリームは王として君臨してる時間が(上映時間において)めちゃくちゃ短くて、この頃からスタスクだったわ〜という感じで笑ってしまった。
「More than meets the eye」を始め、アルファトライオン「All are ONE」とか、サウンドウェーブ「イジェークト」とか、ニヤリとする名台詞だらけで最高。
字幕版で観たけど吹替版も観たいなぁ!
犬里

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