ハッチング―孵化―の犬里のレビュー・感想・評価

面白かった！これはかなり好き。
虚飾まみれの母親、何も助けてくれない父親、感情のままに動く弟、周囲の友達がみんな羨ましく見える思春期。
いろんな要素が象徴的なんだけど、あまり難解ではなく分かりやすいのでストーリーを理解しやすいのが良い。クリーチャーの不気味可愛い感じも良い。
母親の彼氏が良い人なのも、家族の中に救いがないことの象徴みたいでつらいなぁ。
終盤ティンヤが母親に向けて繰り返し言う「育てちゃった」という言葉が、ティンヤを育てた母親に向いているようでエグさにウワァとなる。