ふかふかでほかほかしたもの

ロングレッグスのふかふかでほかほかしたもののネタバレレビュー・内容・結末

ロングレッグス(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

中々どうしてちゃんと怖い!
ジャンプスケア的要素も含まれるからそこの好みは別れると思うが、前半50分くらいの恐怖演出はどれも秀逸でよく練られてるなと感心しながら見ていた。印象的な構図の数々は一々不安を煽るし、単純に画としても楽しめるからホラーだけじゃない映画的な楽しみもしっかりある。

ただ中盤から後半にかけて失速気味に感じた。序盤の何も分からない、どこに何が潜んでいるか分からずただただ不安が募っていく感覚が大変面白かっただけに、終盤の展開がそれほど意外性がなくあまり盛り上がらなかったように思う。
脚本も気になる所があって、主人公が凄く勘が鋭いという設定にするならもっとそれを活かした展開を作るべきなんじゃないか。一応勘が鋭い理由の示唆はあるが、FBI捜査官の主人公にその設定を付けるのならそれを活かした捜査と、そのせいで危険に曝されるというような展開がないと「あの設定要らなくないか?」と思ってしまう。
あと、キリスト教圏の人間って本当に悪魔が怖いんだなと改めて思った。まあそれは別に悪いことでは無いのだが、その辺の文化・価値観の違いに起因する恐怖演出が日本人からすると乗り辛くはある。