コーエン兄弟が「ノーカントリー」でオスカーを手にした後につくったクライムコメディ。96分と短くまとまってるから見たけど、よう分からんかった…
町山智浩さんによるとユダヤ教で育った監督がその知識ぶっこんで作っているとのことで、自身のライブや有料音声データで解説しておられるそうだがそれくらいしてくんないと分かりにくい…いやお話自体は分かるんだけど、これはどう面白がるんだという心境になってしまう。
アメリカのユダヤ系映画監督といえばウディ・アレンのイメージだけど、実に多作な人であり「もっと製作本数をしぼってはどうか」と助言されても常に忙しくしていたいと答えたそうだが、コーエンブラザーズもそういう感じなのだろうか。アレン氏はともかくのこの二人は仕事への情熱がとらえ難い。
「ザ・キラー」において監督のフィンチャー氏は「レジに並んでる時うしろの人がもし殺し屋だったら…みたいな感覚をあたえたい」との旨を述べていたそうだが、そういう何処にでもいそうな人が実は…的恐怖は本作の方が上手かったかな。出会い系アプリで知り合った無言＆無表情で何考えてんのコイツ、というヤバみ。
