今日の東京国際映画祭は、成田凌主演、『岬の兄妹』やドラマ『ガンニバル』の片山慎三監督 『雨の中の慾情』。コンペティション部門での上映だ。
原作「つげ義春」だから、ある程度は覚悟していたけど、夢なのか、妄想なのかわからないパラレルワールドが何層もの入れ子状態で繰り返されるから、分かろうとして見ると振り回される。
だいたい、原作未読だったから、後から調べたんだけど、つげ義春の原作は冒頭のシーンだけで、後は片山慎三のオリジナルなのか?つげ義春の他の短編を繋げたものなのか、釈然としない。
舞台は第二次世界大戦中の中国? 主人公の義男(成田凌)は売れない漫画家。そこに悪友のイモリ(森田剛)、怪しいオヤジさん(竹中直人)、お色気ダダ漏れの美女フクコ(中村映里子)らが絡んで、義男は次々と望まぬ深みにハマっていく。
ともかく、愛欲と悪夢が交互に繰り返す世界。成田凌も女優さんも全裸とFUCKと戦争でもうカオス。
だいたい構造が分かってからも何度もパラレルと行ったり来たりするんで、正直もうお腹いっぱいになりました。終盤はもっとスパッと終わらせた方がよかったかな。