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私にふさわしいホテルのKUBOのレビュー・感想・評価

私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)
4.2
堤も大人のコメディを撮れるようになったなぁ。原稿用紙をめくるように章立てで進む感じが、なんかウディ・アレンみたいで好きだなぁ。

のんと遠藤憲一のバトルがおもしろい、おもしろい。遠藤憲一演じる大御所作家「東十条」は、めちゃめちゃいじわるなんだけど、すぐにコロっと騙されるギャップがまた笑える。それを何度も騙す新人作家役の「のん」のちゃっかりしたはじけっぷりが最高で笑う、笑う。

山の上ホテルを舞台に、クラシカルで落ち着いたムードの映像(どうやら堤は小津作品に影響を受けたらしいw)と、そこで展開される「のん」の振り切れたコミカルな演技とのギャップがまたおもしろい。

『あまちゃん』コンビの橋本愛が「こんなところで?」ってところで出てきたり、『ベイビーわるきゅーれ』で人気急上昇中の髙石あかりも東十条の娘役で登場するなど、脇のキャスティングも良い。

「のん」と「堤」のコラボレーション、最高だったな。大好きな映画です。

見終わった後「そう言えば、最近、小説、読めてないなぁ」なんて思いました。
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