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麻薬密売人 プッシャーのKAJI77のレビュー・感想・評価

麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)
3.6
ダメ男達によるデンマーク版トレインスポッティングみたいな映画でした🇩🇰
ニコラス•ウィンディング•レフン監督の処女作にして、みんな大好きマッツ•ミケルセンのデビュー作でもあるメモリアルな本作ですが、レフン監督の出発点がこのような麻薬モノのドラマにあった事がすごく意外でした。

というのも、この監督の作風って個人的には難解というよりは抽象的という印象が強く、「そのシーンは何なんですかね?」みたいな唐突な心象風景の可視化だったりとか、脈絡のないカットだとかそういうギミックが良くも悪くも特徴的な撮り方をしていると思います。(『オンリーゴッド』然り、『ブロンソン』然り…)

ただ、初監督作品だからかも知れませんが、本作は話に対しての説明が十分足りていて、会話劇や内面の描写が非常に一般的な感覚で行われている気がします。
どんどんのっぴきならない状態に追い込まれていくドジっ子主人公達の焦燥感が伝わってきて、なんだか胃が痛む映画でした…笑笑

まさかの三作目までシリーズ化している作品との事なので、追ってそちらも鑑賞したいと思います!!⭐︎3.6!!
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