福野ふくろー

悪い夏の福野ふくろーのレビュー・感想・評価

悪い夏(2025年製作の映画)
4.3
『しんど重めテーマ×圧倒的エンタメ映画』

市役所の生活福祉課に勤めるケースワーカー佐々木が、同僚高野がシングルマザー愛美に関係を迫っていると相談されたことをきっかけに、凶悪な事件に巻き込まれていく話。

おんもしろかった…

すごいしんどくて、面白くて、カオスで、エンタメ。なんじゃこりゃ

生活保護という重めのテーマで、考えるきっかけを与えながらも
その中に渦巻く人間模様をカオスに入り乱れさせて、後半爆発してフィナーレ。盛り上がり完璧。ザ・エンタメ映画。ザ城定秀夫節!おんもしろい。





自分の正義と感情で動き結局狂う主人公佐々木、不正受給する女性に関係を迫る気持ち悪い高野(その後働かされる位置、狂気的な位置と変わり見事)、ずっとこの世に諦めきっていて生気の無い愛美(クライマックスで逃げようと生を感じさせるのも凄い)、自分の憎しみだけで動く同僚の宮田、計画性ないのに美味しい思いをしようと動く弱キャラ山田、暴力的に笑う金本。

全員強キャラすぎる笑

この話、決して深くはない。でも重めのテーマだから、しんどいしどうしてもかんがえる。でも圧倒的にエンタメ。凄い映画でした。