こう

劇映画 孤独のグルメのこうのレビュー・感想・評価

劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)
4.0
第1シーズンからずっと観ている本作がついに劇場版に。映画にしてよかったのか?あの緩い感じはどうなる?という一抹の不安を感じながらも、本作ファンとしては観に行かなくてはと思い、劇場に足を運びました。

結果からとなりますが、テレビドラマファン、原作ファンともに楽しめる作品に仕上がっており、個人的にとても楽しめました。

もちろん劇場版なので多少のスケールアップはあるものの、ドラマ→食べるの基本は変わっておらず、いつもの腹が減った、もあります。(その場面が結構あるのでファンとしてはうれしいところ)

本作は、ドラマ部分(シナリオが良いのだと思います)がしっかり作られており、それが良い味を出しています。とくにラーメン屋さん関連がぐっとくるのと、スープを依頼人が飲んだときのセリフが良いです。

簡単なあらすじです。
主人公の五郎は、依頼人に絵を届けるためにパリに向かう。パリに到着し、無事に絵を届けたところ、追加で依頼をうける。それは、子供のころに飲んだスープをもう一度飲みたい、というもの。
スープの名前はわかるものの、材料などは少しばかりのヒントのみ。
まずは依頼者の故郷である長崎の五島で探して始めるが・・・。

舞台が、パリ、日本、韓国へと、日本にとどまらず、色々な国に訪問し(一部そうじゃないのもあります笑)、各国で料理を食べるのですが、どれもおいしそうです。(このあたりはいつものとおりで、本作の醍醐味ですね)

今作は五郎役の松重さんが監督を務めていますが、演出やカメラワーク、音楽など違和感なく観られました。普段俳優として活躍しているのに、初監督作品と思えないくらい出来がよく、違和感がなかったので、見せ方などよくわかっている、という評価しかないです。

あと、面白かったのは、孤独のグルメのパロディが作中に登場する点。これはネット記事などでは出ていますが、ぜひ観ていただきたい箇所です笑
実は本作の中で(裏メニュー的な感じで)一番面白いところかも。

わりと長さはある作品ではありますが、それを感じさせないくらいの面白さはあったので、ファンの方はもちろん、すこしでも興味のある方にはおススメしたいです。
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