【名作を観ようシリーズNo.81】
《あんたは、誰…》
”スパイの妻〟の黒沢清監督の最高傑作との呼び声高いサイコ・サスペンス作品。
Netflixにて。
連続猟奇殺人事件が発生。
各々の事件の実行犯は逮捕されるも、全員様子がおかしい。
この事件には、ある共通点があった。死体にXが刻まれていたのだ。
そのXが意味するものとは?
実行犯を操る人間の存在が浮かび上がる。その男の名は間宮邦彦。記憶障害の男だった…。
陰鬱でありながらも洗練された”世界観〟。
完璧な脚本。
黒沢清監督の演出とカメラワークで表現される独特の映像世界。
キャスティングも素晴らしく、キャストが調和しながら唯一無二の異様な雰囲気をつくりだしている。
刑事・高部を演じる役所広司の迫真の演技!
そして、間宮を演じる萩原聖人。彼の中性的な雰囲気が、間宮という人物に神秘性を与えている。
精神学者を演じる、うじきつよし。彼の存在がこの作品にメリハリを与え、でんでん、大杉漣といった味のあるキャストもこの深い色合いの世界を彩っている。
ゾクゾクして心が凍りつくようなラストシーン…‼︎
20数年ぶりの再鑑賞のはずだけど…
内容を全く覚えていないのはなぜ?
実は初鑑賞なのか?
自分もこの作品の催眠にかかってしまったのかもしれません…(笑)
日本映画モードNo.95