ゆけちゃす

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠のゆけちゃすのレビュー・感想・評価

5.0
妖怪・唐傘との戦いからほどなくして、大奥に再び現れた謎の薬売り。大奥では天子の世継ぎを産むため集められた女たちの間で、情念渦巻く諍いが起こっていた。

劇場版モノノ怪の2作目。今回は天子の寵愛を一身に受けるフキと、大奥のすべてを取り仕切る大役に就いたボタンを中心に、お世継ぎ騒動の最中に起こった人体発火事件を描く。今作も作画・演出ともに最高の出来だった。

加えて本作はエピソードの内容も良かった。モノノ怪シリーズ通して一番好きなエピソードかもしれない。
ドロドロとした世継ぎ問題や政治的駆け引きを描きながらも、その結末は愛や勇気に溢れるもので、心が洗われるような思いがした。
フキの表情は感情豊かで、物凄い顔で睨みつけたりする反面、心からの笑顔は本当に美しかった。
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