真魚八重子

青春 -帰-の真魚八重子のネタバレレビュー・内容・結末

青春 -帰-(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

春節になれば縫製工場に出稼ぎに出ていた青年や娘たちも、故郷へと帰る。日本に来る中国人は一部の金持ちであって、ここに登場する人々は山深い土地で生まれ育ち、長時間かけてバスで故郷へと戻る。結婚式をあげるカップル。花嫁はやはり魔法がかかったように美しい。周囲では気が狂ったように爆竹を鳴らす。

色彩感覚の違いをとても感じる。普段も中国からの観光客は、同じ東洋人で非常に見た目は似ていても、服の色で(あ、海外からの人かな)と気がつく。日本人はくすみを加えるけれど、中国の人は原色をしっかり使う。パキッとした水色のダウンコートとか、逆に日本だと売ってないな、という色。

中国のカップルの人前での親密さも、日本人と違ってて面白い。あと女の子がみんな脚が長くて細くて綺麗。短パンで惜しみなく長所の脚を出していて、若い男女が集う縫製工場でカップルが生まれるのも当然だな、と思う。まさに青春。
真魚八重子

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