人気の無い草原広場でひとり黙々とモルックを続ける女、葉道(よみち)。 ある日、広場にひょっこりと現れた奈子にモルックを教えることに。いざ、やってみると意外に難しいモルック。計算や戦略も必要とされるゲームに翻弄されながらも、モルックにハマっていく奈子。やがて奈子は不思議なおまじないをかけてモルックを投げはじめる。 「と・ど・く・よ・う・な・き・が・す・る!」 すると奇妙なことにモルックは見事に当たり始めるのだった。葉道は他人と「遊ぶ」心地良さを感じ始め、奈子とモルックをする日々を重ねていく、と、同時に2人はそれぞれモルックで「勝ち」「負ける」ことに心を静かに鼓舞させていくのだが...
22歳のニート・中川悠二は、祖母と愛犬との静かな暮らし。だが、月に1度原因不明の腹痛に襲われ、将来への漠とした不安を感じている。それでも日は暮れて、夜が明ける。結果を追い求めず目的を手放し…
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