ディランのことなんてほとんど全く知らなかったけど、観ながら何を考えるでもなくただひたすら涙が溢れてきた。
自分でもどういう感情なのか、数日考えてみたけどついにわからなかった。
音楽の多さと、説明の少なさ。ミュージシャンのバイオピックとしてこれ以上のことがあるか、と。
ライブシーンの再現がラストに用意されてはいるけど、そこにカタルシスを作るためにやっているわけではない。ただ必然の終着点としてのエンディング。
観る者に言語での思考を促さない、いやむしろ許さない凄み。音楽(歌)が活かされることで極限まで映画的。
それを表現できる俳優陣もまたとんでもない。
いやはや、すごいぞマンゴールド。すごいぞシャラメ、エルファニング。
ウディアレン『レイニーデイ イン ニューヨーク』とは違いすぎる(当たり前)2人、プライベートでもくっついてくれ。