コマミー

マトリックス リローデッドのコマミーのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

【向き合おうとする物語】

※「マトリックス」4DX上映を記念して、「マトリックス」シリーズを巡る旅①


前作では、ネオが"ネオであることに気付く"物語として描いていた。同時に、映画界としても[革命的な場面]に巡り会わせた作品であった。
そしてその続編である本作(本来であれば、「アニマトリックス」が中間に入るのだが、それは後程。)は、ネオがネオとしての"使命"に、[向き合う]物語になっていると思った。

前作でネオはネオになるまで、自分が何者かも分からずにいた。だが、本作ではそれが少しずつ分かり始め、非常に清々しい面持ちを持つようになったのだが、どこかまだ"迷い"があるように見える。
自分がこれから[どこに向かおうと]しているのか…、自分に仲間を救えるのか?という、一種の"スランプ"に陥っているのだ。そこを宥めるのが、"トリニティ"の存在だ。そして、彼らは[ザイオン]に帰還する。

ザイオンでのダンス・セックスシーンや、大量の[スミス]相手に、ネオが奮闘するシーンが印象的な本作。おそらく、シリーズ史上"最もカオスな"作品である事は間違いない。先程も申した通り、今回ではザイオンがお目見えとなる。このザイオンが原因で、一部の国では上映禁止が相次いだのだが、本当に神秘的で、そこでのダンスシーンが本当に"優雅"に見える。
このザイオンを起点に、最終章まで物語が繋いでいく。そして、ネオとしての"使命"も、だんだんと見え始めていくのだ。
そして、何がザイオンにとって、"良い選択"なのか…。

少し難解な続編ではあるが、アクションシーンと、規格外な特殊効果も健在な面に関しては、とても人気な作品だ。ただ、この作品のテーマとして挙げるならば、「選択」が良いだろう。預言者やメロンビジアン一味、創始者、キーメイカーからのメッセージを辿り、ネオが出していく"答え"とは…。

それが、「レボリューション」に繋がるのである……。
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