線路に落ちたベビーカーを救おうと飛び込んだ硯駈(松村北斗)は電車に轢かれ亡くなってしまう。妻の硯カンナ(松たか子)は一種の寂しさを抱えながら日々過ごしていた。
ある日、急用を受け車を走らせているとトンネルの天井板落下事故に巻き込まれてしまう。無事トンネルから抜け出したカンナは2009年8月1日にタイムスリップしてしまう‥。
そこは夫である駈とカンナが初めて出会った思い出の場所だった‥。
観賞する前は作品全体を通してシンミリするローテンションの話だと思っていましたが、半分以上ギャグが支配している。
昔の夫と浮気もどきを楽しむカンナ。お化粧とか洋服とか気合を入れていく様は微笑ましい。この時点では恋愛映画かコレ?という感じで眺めていたのですが、後半30分で急速に恋愛と家族の話がシリアスに進行していく。着地点も気持ちがよく、爽やかな後味。
面白く観たのですが、不満点は観賞時間が長く感じてしまったこと。
恐らくタイムスリップ先が2009年8月1日に限定されることに起因している。ほぼ同じシチュエーション、ほぼ同じ会話、ほぼ同じ画が1時間ほど延々と繰り返されるのに飽きたのかもしれません。
またさすがに44歳と29歳のカップリング(設定)であの出来事は少し引いてしまった‥(ごめんなさい)。
過去が現実に追いついた生活はとても楽しそうだし、感動した。タイムスリップした価値があったね。