弟の失踪にまつわる1本のビデオテープが母親から送られてくる。しかし、送った日には既に母親は亡くなっていた。主人公の敬太は、弟の失踪事件を辿る。
仕事で観ました。
「第2回ホラー大賞」大賞作として、清水崇監督が総合プロデューサーを務めているが、
メガホンを取ったのは、近年話題のTXQ FICTION第1弾「イシナガキクエを探しています」の演出を務めている近藤亮太監督。
TXQ FICTIONの作品を観たことある人ならわかると思うが、
本作はゾワゾワ系のホラーで、直質的な表現はない。
求めている人には「物足りない」と思うだろう。
しかし、ホラーが苦手な人にも観やすく、「怖いけど観たい心」をくすぐる。
そういった意味では、「第1回日本ホラー大賞」を取って
去年公開された『みなに幸あれ』とは、真反対とは違うが、ガラッと異なる。
行方不明になった山の中の廃墟だけど、廃墟好きの私としてはとても良かった。
山の中にあるってだけで魅力的だし、本物の病院の廃墟を使っているらしい。
主演の杉田くんは、お化けが超苦手らしくて、ここは怖かったんだってね。
同じく廃墟の描写で言うと、主人公が実家に行ったときの家ね。
数日前まで人が住んでいたという家の方が怖かった。
これから観に行く人は、実家に行く前と行った後の、主人公の行動に注目して観ると面白いかと。