チキン女郎

プリティ・ベビーのチキン女郎のネタバレレビュー・内容・結末

プリティ・ベビー(1978年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

今だったら「アウトー!!!」なロリータ映画。

ヴァイオレットは高級娼館で生まれ育ち12歳で娼婦になる。
ある日、館に青年写真家が訪れヴァイオレットはその青年に恋をする。というストーリー

思春期の少女が背伸びする感じや移り気な部分が上手く描かれてた。とにかく主人公ヴァイオレットを演じるブルックシールズがめっためた可愛い。人形みたい。

ヴァイオレットは娼婦達に囲まれて育っているのでマセてて、娼婦のように振舞ったりするのが12歳らしくなくて痛々しい。
彼女は外の世界に出たことがないから、これが当たり前だと思ってるんだよな・・

ヴァイオレットが青年に対する感情は女子中学生がイケメン教育実習生に抱く気持ちと似たようなものだと思う。
恋というよりは憧れに近いのかな。

青年と一緒に生活したり結婚したのも好奇心や遊びの延長線上に過ぎなかったと思う。子供だから軽く考えてたんだろうな。
だから母親が迎えにきた時もあっさり青年を捨てた。彼女はまだ12歳で男の愛より母親の愛が欲しかったんだと思う。
でも青年は本当に彼女の事を愛していた。だから彼女の為を思って別れた。教育も受けずわがままで未熟な彼女と衝突ばかりしていたからこのまま2人でいても幸せにならない。裕福になった母親の元で教育を受けたほうが彼女にとって一番良いのだと悟ったんだと思う。