2024.11.6
札幌国際短編映画祭オンライン

老いた母親は、十数年ぶりに帰った娘のことがわからない。とても美味しそうなレタスまきが悲しい。

まず最初に『Harenouzu_Men』さんというレビュワーが酷評しているが
他の短編映画に対しても酷評を重ねている荒らしみたいなレビュワーなので
みなさん気にしないでください

素晴らしい映画でした！！
芝居、映像、音楽の質感、どれをとっても未来を担うクリエイターの底力を見せられた気がする。
泣いた。

SSFFにて鑑賞。予備知識なし。

この作品を一言で表すなら、「たるい」の一言に尽きる。
物語のネタも展開も、まるで子供が2秒で思いついたような内容で、驚くほどに浅くつまらなかった。
よくこの短編あるあるネタをこの長さで新しい仕掛けも無く、短編作品として今、世に出そうと思ったなという驚きがあった。
「今さら」感のあるこのネタを “表現”ではなく“模倣”して、更につまらなくして擦りなおして何の意味があるのだろうか。

観ると同時にバレるネタバラシ方法をあえてやっているのだろうが、この作品がたるいのは別問題。
作品の退屈さが免除されるわけではない。
「丁寧に撮る」という事を完全にはき違えているのだろう。
間を長く取る、テンポを落とす、無言の時間を引き伸ばす——この作品におけるそれは、演出としての「丁寧さ」ではなく、単に間延びしただけ。
緊張感もなく、感情の波もなく、ただ時間だけが過ぎていく。
結果、短編でありながらも体感として非常に長く感じる作品となってしまっている。

「料理の映像がきれいだから」などという言い訳も虚しい。
タイトルにもあるような“料理”の描写がテーマの一つであるのかもしれないが、はっきり言って、タイトルに関係する料理のシーンすら、ごくありきたりで視覚的な楽しさも皆無。
そもそも短編作品で「美味しそうに作られる料理映像」を観たい！
なんてスタンスの人が世にどれだけいるのだろうか……まぁそんな人いないか。
求める人はYouTubeでレシピ動画を見た方がよほど満足度が高いだろう。

テンポの悪さ、あるある故のネタの弱さ、演出の乏しさが重なり、観る意味を見出すことができない作品。
手垢の付きまくったネタ故に、もっと物語の核や伝えたいことを掘り下げたうえで、作品に対する考え方自体を練り直すべき。

• #SSFF2025