魚の目の作品情報・感想・評価

良い意味で気持ちの悪い映画。

辛うじて保たれていた均衡が徐々に崩壊していく様と、それを補強するような巧みな演出の数々には圧巻させられた。

映画にいくつかの正解を求めてしまうよりも、スクリーンに映る、美しさを見つめる方が幸せだと気付いた

「21世紀の女の子」ボツ企画？原案？から生まれた作品なんだと。

ロケ地への愛が感じられる映画で良き。多分京都だと思うのだが、その土地その空間の物語、という空気がさり気なくしっかりと感じられる。廊下の写し方、自分も以前同じように廊下を撮ったけど、何度観ても気持ちいい。

悪く言えば地味だが良く言えば手堅いし、こういう地に足が着いた作品はもっと評価されてほしい。