とらキチ

オン・ザ・ロード~不屈の男 金大中~のとらキチのレビュー・感想・評価

3.0
韓国の映画やドラマで幾度となくモチーフにされてきた政治家、金大中を通して韓国の民主化闘争を描いたドキュメンタリー。
ただ、作品としては1987年の大統領選挙前までしか描いておらず、金大中の伝記としては全然物足りない内容。その後の大統領になるまでの清濁併せ呑んでいく権力闘争が面白いし、凄まじいのに。でも、その1987年までの状況にしても、“民主化運動家”として当局から目をつけられて拉致され殺されかけたり、死刑判決を受けたりと、波乱万丈過ぎる人生。
前半は正直タルかったけど、“朴正煕”が登場するぐらいから俄然面白くなってきて、その後“全斗煥”や“金泳三”と、役者が揃ってくる。
あと、内容的に結構左の方に偏っていたし、“不都合な真実”はうまいこと省かれていた印象。作中、韓国政府に対して死刑執行をするな!とアメリカや日本の市民達によるデモが巻き起こった…っていうクダリがあったのだけど、日本でのデモの様子をよくよく見ると、真っ赤な旗🚩を持って、“日本共○党”の看板を持った人達ばかり…なんだかなぁ…って気分になってしまった。
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