日本で観ると… カルト・ムーヴィーと評される。
これ、いろんな要素が入りすぎていて、例えばブラジルという国の宗教観や習慣~風俗などを知っているかによっても、見方は全然かわってくるのではないだろうか。
黙示録の四騎士のくだり然り、時折ナゾのラジオから聞こえてくる「1892年以来鳴り響いていた鐘の音が…」等々、啓示的な文言、まさに独特の宗教観。
私自身、あまり詳しくはないのだけど、マクンバとか、ブラジル特有の悪魔崇拝教的な匂いも感じるのだけれど、どうなのだろう…。
そういった、怪しいフレイバーが作品中に充満していて、そんな雰囲気にむせ返っているうちに、物語は終わる。
もちろん、ここに終末思想だったり、それこそコロナ禍の絶望感みたいなもののメタファーをも感じさせる。
兎にも角にもあまり遭遇しないタイプのセンスのサスペンス思考を見せる監督であるのには間違いなく、次回作以降もどんな作品で人々を煙に巻くのか、気になるところ。
◇ 東京国際映画祭2024 、にて ◇