パレスチナ問題を知るためには
オスマン帝国史まで遡らねばならないことがわかった。
描かれているのは帝国へのアラブ反乱で、
以後のイギリス委任統治領パレスチナそして分割へと
つながっていく前段階であり、発端ともいえる。
サイクス・ピコ協定、バルフォア宣言等
三枚舌外交の背景もちらっと覗く。
史料としてとは決して言い難いが
60年以上経過していてかつイギリスで撮られた映画ということが、
イギリス側の解釈の表象にはなっている。
ロレンスを極度に悲劇の英雄視し当時の軍部を暗に批判しながら
イギリスの介入そのものへの内省をうやむやにするように
水を向けられているようにも感じられる。