アラビアのロレンス/完全版の作品情報・感想・評価

「アラビアのロレンス/完全版」に投稿された感想・評価

モモ

モモの感想・評価

4.0
自然や、社会を前に無力な人間。中東問題、現代的な主人公像、示唆にみちていている。
ハマオ

ハマオの感想・評価

5.0
アラブの英雄として期待された主人公ロレンスの飛翔から挫折と失墜までを描くストーリーでそんな彼に対し老獪に対応するファイサル王子、
最後までロレンスに期待するシャリーフ・アリなど名優たちの名演も相まって多くの登場人物が印象に残る。
勿論、ピーター・オトゥール演じる主人公ロレンスも演技も相まって印象に残るし終盤の彼が笑うシーンは壮絶である。

特筆するのがかなりのシーンで砂漠を渡る人間たちのシーンが描かれるが、ワンパターンになりそうな砂漠のシーンを最後まで差別化して描いており、
映画の風景画像が好きな人ならストーリーと共に楽しめる作品となっている。
心残りだったのは、やはりこの映画を劇場の大スクリーンで見てみたかった。
enz

enzの感想・評価

4.5
こんなの春休みしか見られないじゃん

ウルトラ金持ちになったらこういうことに投資したいですねっていう映画

とにかく、I N T E R M I S S I O N が死ぬほどかっこいい
desperadoi

desperadoiの感想・評価

5.0
奇跡を成し遂げ「運命なんてないんだ」と言い切った人間にも運命の影は静かに忍び寄り、遂には追い越されてしまう。人の世のなんと無常なことか…
十数年ぶりに観たが、 ほとんどその良さを分かってなかった当時の自分の理解力不足を今更ながら痛感した。次にリバイバル上映がある時には何としても観に行かねば。雄大な砂漠の風景とちっぽけな人間との対比は、大スクリーンでは何倍もの効力を発揮するはずだから。
スケールがかなり大きかった。
あれだけの人数や馬、ラクダを動員し、かつ200分越えの長編を作るとなると相当なお金が吹っ飛んだはず。

内容の感想としては、世界観や舞台セットなどにお金をつぎ込んでる割にロレンスの人間としての成長や挫折などの変化と、その原因に新鮮味を感じなかった。
ただすんごい規模でやってるからそこは本当に圧倒された。

序盤の、蜃気楼で遠くにいる人の姿が映ったり映らなかったりして登場するシーンがミステリアスな感じがしてすき。
Yoko

Yokoの感想・評価

4.6
第一次大戦下、カイロで地図の作成任務をこなしていた少尉”ロレンス”は、オスマン帝国からの独立を目論むアラブへ接近の命を受ける…。


Netflixで完全版を鑑賞。
四時間弱という大作であるがその時間に比例するかの如く壮麗なスケールの作品。
その「壮麗」を裏付ける要素としての砂漠は、あまりにも広大すぎて地球上のものとは思えない。
別の惑星に迷い込んでしまったような錯覚するほどだ。

素晴らしかったのは、序盤の目玉である「待つ」構図。
地平線が真横に一直線で引かれる背景に、黒い装束を纏った何者かを二人の待ち人が控える。
文字にすればなんとない状況なのであるが、たったこれだけのシーンが静寂を装いながら美しさを帯びる。
「待つ」構図は他にも散見されるのだがとりわけこのシーンが至高。
ここのアリ首長はこれまで現実で、そして様々な作品で見てきたアラブ人の中で一番カッコいいと断言できる。

キモと思える点は、ロレンス役のピーター・オトゥールはいわゆる英雄顔ではなく、むしろ冷酷な殺人鬼のような容姿であることだ。
歩き方もたどたどしく、この男が本当に英雄となるのかと疑いが深くなるが、第一部を観終わった後その疑いは杞憂に終わるかと思えた。
というのも、第二部では政治に翻弄されたり、手を血で染める過ちを犯したりする姿を露呈するからだ。
終いには狂ったように笑う姿を見ていると、いわゆる英雄顔キャストではやはりマッチングしない。
良い意味でも悪い意味でも「普通」の人ではなくなっているロレンスを演じるピーター・オトゥール、最高の顔だった。

パレスチナ問題として現在でも尾を引く三枚舌外交の責任を、フランスにさりげなく転嫁する辺りもさすがイギリス笑。
しかし、政治的側面は抜きに今作はとても面白く凄い。
桜花

桜花の感想・評価

3.8
高潔たろう、アラブの一員たろうとしていた陸軍将校ロレンスが戦場の狂気に蝕まれ、イギリスとアラブそれぞれのエゴと策謀に振り回される史劇超大作。
砂漠が背景のシーンがほとんどだが、人物も風景も瑞々しさを感じさせる。
スピルバーグが崇拝する作品。
あず

あずの感想・評価

4.8
稀代の大傑作。とてつもなく長いけど2本の映画と考えるとそこまで長いとは感じなかった。

どっかでゲイ映画ってきいてたから途中からそういう風にしか見えなかった。

ベンハーしかり、イントレランスしかり映画の為にそこまでするのかというベクトルですごい感動する。

サイクス=ピコ協定含むイギリスの三枚舌外交に関しては池内恵さんの本がとても面白くてわかりやすいです。

どんな映画かひと言で表すととにかく喉が乾く映画。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

4.2
シネスコで大迫力の映像を映し出す、スペクタクル大作。砂漠やラクダの大群が大画面で美しく捉えられる。お得意の列車(とその爆破)の描写もやはりインパクト大。ローポジションにカメラを設置して砂塵に画面を覆わせる。
マッチの火を吹き消す画から砂漠の夕焼けに飛ぶイメージの転換も鮮やか。物語の中で飛ばしたい部分の編集技法としても優れている。
はるか遠くから近づいてくるアリとその蜃気楼を広角で捉えた画も印象的。
オスマン帝国軍の近代兵器による空爆や、アカバ攻めのシーンは横長の画面を存分に活かして大迫力の映像を作り出す。人手も金も惜しみなく注がれている。
太陽がとても禍々しく、そして神聖に映し出され、黒澤明の太陽の描写を思わせる。
日の出や日の入のシーンでラクダと人がシルエットとなっている画も文句なしに美しい。
「ドクトル・ジバゴ」同様、印象的なテーマを何度も繰り返すことで耳に残す。
ただ、正直長い。同じ超大作の「ドクトル・ジバゴ」と比べても後半は結構ダレてしまった。映像のインパクトも前半がピークで次第に落ちていくのも痛い。
ロレンスの人物描写はとても複雑なものとなっている。アラブとイギリスの板挟み、定まらないアイデンティティに苦しむ様子が丁寧に描かれる。白人の肌に関する葛藤、ラストシーンで「故郷」に帰れて羨ましいと言われた際の浮かない顔などからもそれが読み取れる。
また、慈悲の心と残虐性を併せ持つ二面的な人間性も示される。残虐で攻撃的な側面が解放されるに連れて、純白の衣装が血と砂で汚れていく様が象徴的である。
最初に呆気ない死を見せていることでロレンスの虚無感がより強調される。
主役陣は皆良い演技をしており、中でもハウェイタット族のアウダ役のアンソニー・クインはキャラクターにかなりのリアリティがある熱演であった。
Marrison

Marrisonの感想・評価

2.9
上映前の待合ロビーでオジサン二人が大声でこんなことを語り合ってた。
「『アラビアのロレンス』はちょっとね、長いからね!」
「うん、長いから大変だ」
「つまらないよね! 何がつまらないかっていうと、女性が一人も出てこないからね!」
「うん、ほんとに出てこないよね」
「愛がない、人間味がないっていうか! 男ばっかりでそれぞれに正義があって戦争ごっこしてても、結局ダメなんだよね! 名だたるキャストをあれだけ並べて、感動がないもん! 感動がないんだよね! ストーリーっていうか、台本が良くないんだろうね!」
……………………ものすごい大声がなおも館内に(他フロアにまで)轟きつづけ、私は「だったら観に来なきゃいいじゃん」とびっくりしてた。


さて、わくわくの上映。
大がかりな音楽を「頼る」のでなく「従えて」歩む往年のハリウッド大作の風格に、まずは心地よく身を任せていく。
これといった摑みのない物語序盤を、『おしゃれ泥棒』の“磁石で鍵“シーンにしゃきっと(&ふにゃっと)通ずるマッチ棒奇術なんか見せてピーター・オトゥールが特色あるスマートさで牽引。(ほかの出演者たちと明らかに存在感が違ってて孤軍奮闘感が強し。うわずり声で飄々としてるがキレたい時はキレてみせそう。でも大声出すのはやっぱ苦手そうな、イチローふう胃潰瘍キャラ?)
オマー・シャリフ(ハリト族)とアンソニー・クイン(ハウェイタット族)まで揃い踏みして、可愛い若者二人(ファラジ役とダウド役)も加えてアカバを攻めに砂漠を進む前半~中盤の迫力は上々! 女っけのなさを補うラクダさんたちの健気さ・しなやかさ・美しさ(特に、まばたきとかラクダの表情ね)にも献杯(←砂漠だけど)気分。
オトゥールのロレンスが仲間(ガシム)を真義で救いに戻るところなどの明快すぎるヒロイズム表現はいささか幼稚に思えたが、そのガシムを処刑する時の伏線としては納得できたので、とにもかくにもインターミッションまではザ・映画だった。

後半、化けの皮がどんどん剥がれた。つまんなくなった。それまでは砂漠に騙されてただけだった?
ロレンスが肩に被弾してもビクともせず「黄金の弾以外は痛くない」とかうそぶくとこなんて、ゲス。もっと血みどろになりなさいよ。元々アングロサクソンの高慢さが映画&史実そのものの背後にどす黒く垂れ込めていたわけであって、進行も人間関係も心情も独りよがりでダラダラなシナリオ。鞭打たれて気の毒にと思いつつもオトゥールにも飽きちゃった。(客を最後まで飽きさせないチャールトン・ヘストンとの違い。。)
長いんだから、後半こそが(砂漠なしでも)ぐんぐん素晴らしくなってほしかったのに、ただの戦争ごっこ映画に堕した。何が言いたい映画なのかちんぷんかんぷんというほどではないのだが、特に何も理解してあげたくない感じ。


わざわざ観に来たくせに観る前に大声でこの作品をこき下ろしていた不思議なオジサンたち、正しかったんだ…………。 
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